アスベスト(石綿)使用の事実が判明した、小樽市内の小中学校で夏休みを延長し、天井の囲い込み工事が8月12日から実施されている。小樽市建設部による囲い込みの工事現場が8月22日(月)11:00から、量徳小学校の5年1組の教室で公開された。
小樽市総合体育館や小中学校などの学校施設でアスベスト使用問題の急浮上で、市は庁内にアスベスト対策委員会を作り、対応に追われてる。現在、総合体育館の閉鎖、学校の夏休み期間の延長や小中合同の変則授業などを強いられている。
これまでの市の調査で、学校施設でアスベスト使用が判明したのが小中学校12校。小学校は幸・緑・天神・量徳・若竹・桜の6校、中学校は忍路・塩谷・長橋・北山・潮見台・朝里の6校、計12校で、クリソタイル(白石綿)やアモサイト(茶石綿)の使用事実が判明した。
このため、市は約8,500万円をかけ、急遽、学校施設12校での飛散防止の工事に取りかかっている。アスベスト使用12校のうち、すでに天神小の工事は終了し、現在、他の11校での囲い込み工事が急ピッチで進められている。
普通教室や図工室、図書室、ランチルームなど児童が日常使用している部屋の天井の吹きつけ材のアスベストを新たに天井をつくり、天井を二重にして囲い込む飛散防止工事の様子が、8月22日(月)11:00から量徳小学校で報道陣に公開された。
量徳小の5年1組の普通教室は、全面がビニールに覆われ、新たに天井を二重にする囲い込み工事が業者の手で進められていた。教室の天井はコンクリートでできていて、そこに吹きつけられてあるアスベストを囲い込む工事は、教室の天井の下に木組みを組んでビニールシートを張り、大きさ1枚240cmX60cm・厚さ4cmの建材プリント合板を張りつけ天井を二重にする。これにより、これまでの教室より12cmくらい教室天井は低くなる。
この小中学校12校の囲い込み工事は、8月12日(金)から行われており、8月27日(土)には工事を終える予定になっている。その後、空気中の濃度測定を行い安全性を確認して、9月1日(木)までには学校に引渡されることになっている。
この工事の終了と共に夏休みを延長している小学校では、本当の夏休みが終了し、第2学期が始まる。
◎関連記事