小樽市内の小中学校で、アスベスト(石綿)使用の事実が判明した。8月5日15:30から、山田勝麿小樽市長は、臨時記者会見を開き、これまで調査中だった市の施設や学校についての調査結果を公表した。
これによると、学校施設のアスベスト含有調査は、1955(昭和30)年から1980(昭和55)年建築のRC造及びS造の対象校16校で行われた。このうち、小学校は幸・緑・天神・量徳・若竹・桜の6校、中学校は忍路・塩谷・長橋・北山・潮見台・朝里の6校、計12校で、クリソタイル(白石綿)やアモサイト(茶石綿)の使用事実が判明した。
使用されていたのは、普通教室や図書館、図工室、ランチルームなど、児童が日常使う頻度が高いものが多い。
このため、市は、8月17日で終わる夏休み期間を延長し、約8,500万円をかけ、囲い込み工事に早急に入ることになった。夏休みの延長やアスベスト問題の急浮上で、学校の教育現場にも混迷が拡がっている。小学校適正配置の地域説明会が急遽中止され、夏休み期間延長の取扱いなどで、該当校では早急な対応を迫られている。
市施設の小樽病院や第2病院、勤労青少年ホーム、保健所、市役所別館(市民ホール)、埠頭倉庫、市営住宅などでも、総合体育館に続き、アスベスト吹き付け材の使用が判明した。小樽市では、これらについても、順次工事を実施することにしている。
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