丸井今井小樽店の閉店が本年10月になることが判った。これは6月24日(金)に、株式会社丸井今井が出した「基本合意書締結および再生企画の検討についてのお知らせ」から判明した。
同社のお知らせでは、北海道マザーランド・キャピタル株式会社をメインとする第三者割当増資と、株式会社伊勢丹との業務支援提携につき、3社間での基本合意書を締結したこと。再生計画(案)骨子として、本年10月末をメドに会社分割を行い、札幌本店、函館店、旭川店を新たに設立する「新設会社」に承継する。小樽店、苫小牧店は、本年10月に閉店する予定で、釧路店は平成18年8月の閉店予定、室蘭店は平成22年1月をメドに存廃を決定するとしている。
丸井今井小樽店が、本年10月閉店予定と期日が明確になったことで、これまで営業存続運動を続けていた小樽市も大ショックを受け、山田勝麿市長がコメントを出した。
「本日、株式会社丸井今井より、「基本合意書締結および再生計画の検討について」、お話がありました。示されました再生計画案の内容は、会社分割方式であり、小樽店につきましては、分割後、本年10月に閉店予定となっております。
このことは、これまでの度重なる存続に向けた要望活動や営業存続を願う4万3千余りの署名の提出にも関わらず、丸井今井小樽店の閉鎖が、決定されたことは、誠に残念であり、極めて遺憾なことと受け止めております。
特に、本年10月の閉店予定という極めて短い期間であり、雇用の影響や商店街への打撃など、小樽店の閉店が本市経済に及ぼす影響は、多大なものがあり、早急に関係者の皆さんと今後の打開策について、協議を進めてまいりたいと考えております。」
市や関係者は、本年10月閉店という限られた短期間での対応を迫られるが、市や関係者には、有効な対策がなく、このまま閉店となる公算が大きい。小樽経済に与える影響も極めて大きく、約130人の従業員の雇用の行方とともに、重大な局面を迎えることになった。