長橋なえぼ公園(幸1)は、自然生態観察公園として知られる。園内には、まだ雪が残っているが、雪解け水の中、湿地植物のミズバショウやザゼンソウが見頃になっている。
4月24日(日)は、寒の戻りから久し振りの快晴となり、園内を散策する人の姿も見られるようになった。散策路の傍らにあるミズバショウの湿地とザゼンソウの湿地では、可憐に咲くミズバショウとザゼンソウが姿を競っている。
雪解け水のミズバショウ湿地には、小さな花をびっしり付けた花穂が、白色の仏炎苞に包まれて、見事なコントラストを見せている。
まだ雪が多く残っているザゼンソウの湿地では、雪が解けた所から、次々と顔を覗かせている。花穂の形から、僧侶が座禅をしているのに似ていることから、座禅草と名付けられた。赤褐色の苞みが花穂を抱き、雪解け水の中にしっかりとその存在を主張している。
同公園管理事務所の志摩俊樹指導員は、「今年は大雪の影響で、雪がまだ残っているので、ザゼンソウは例年より遅くなっているが、ミズバショウは例年と変わらない。昨年の4月17日には、カタクリ、エゾエンゴサク、キクザキイチゲなどが咲いていたが、今年は1週間程度遅れている。24日(日)は天気も良く、訪れる人もようやく多くなり始めている。ミズバショウは今週中で、ザゼンソウは雪が消えたところから咲き始める」と話す。
ミズバショウ、ザゼンソウ、カタクリなどの植物を求めて、自然豊かな公園を散策するのに最適な季節が巡って来た。