「鰊御殿」の復旧工事が本格化!7/20頃にオープン!

 昨年9月8日の台風18号の猛烈な強風で、屋根を吹き飛ばされ大破した「鰊御殿」の復旧工事が、雪解けとともに本格化した。
 2004年9月8日11:20に、小樽市内は、観測史上最大の瞬間風速44.2mの暴風が襲った。この台風18号は、市内各所に大きな爪痕を残した。
 祝津の観光名所として知られる「鰊御殿」も、屋根などが吹き飛び、大きな被害を受けた。
 冬期間は雪除けのための青いビニールシートで覆われていたが、雪解けとともに、先週から本格的な復旧工事が始まった。
 復旧工事の契約は、2月21日に、小樽市と小杉建設株式会社との間で締結されていたが、積雪が解けてようやく足場を組み上げ、工事が本格化した。同工事は、4,462万5,000円をかけての復旧作業。
 鰊御殿は、道指定有形文化財であり、通常は2分の1の補助金が出るが、道財政の厳しさから、道からの補助金は下りなかった。このため関係者の間では、何のための道指定なのかという疑問も上がっている。
 工事は7月15日完成予定で、市長は夏休み前のオープンを明言しており、市の観光振興室では、「夏休みの7月20日頃にオープンするために、展示部分で破損したものについては、工事完成前より準備にかかり、オープンに間に合うように搬入したい」(小原正徳観光振興室長)としており、夏休みには、かつての雄姿の堂々とした赤屋根の鰊御殿にお目にかかることが出来そうだ。

 建物紀行「鰊御殿」


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