財源難に泣き、2年連続の赤字予算となっている小樽市役所は、蘭越町にあった市有林1066.88haを売却し、2億7,520万円の収入を確保出来たことを明らかにした。
蘭越町の三地区にあった市有林1066.88haは、第4代河原直孝市長が、紀元2600年の記念事業として、次世代のために森林を育て、市財政の一助にするために育成してきたものという。
財政困難に陥った中で、“棚からぼたもち”ならぬ、“森からぼたもち”となった。「希望額に近い額で落札してくれて、思わぬ財源になった」という。
同市有林を落札したのは、倶知安町の千歳林業株式会社で、すでに仮契約を済ませ、6月市議会に提案して、正式に売却することになる。厳しい財政状況を強いられる小樽市は、売るれものは何でも売って、少しでも財源確保する方針で、蘭越町の他に、赤井川村や穂別町にある市有林も順次売却していくことにしている。
思わぬ大きなプレゼントとなった「森からぼたもち」に、山田勝麿市長は「第4代の市長に先見の明があったということで、赤字予算の穴埋めとして使う」と、顔をほころばせていた。