6年間の眠りから やっとお目覚め!宗円寺の五百羅漢像!


市内潮見台の高台にある、曹洞宗月浦山宗円寺(荻野徹嚴住職)には、400年を経た貴重な文化財『五百羅漢像』がある。この515体の木造の羅漢像は、同寺の本尊である丈六釈迦如来坐像を囲み、左右に配置されている。
同寺では、1999年2月の大雪で、旧本堂の屋根が損壊し、羅漢像も影響を受けた。羅漢像を修復し収蔵するために、新本堂の建築を同年夏から取りかかった。しかし、大雪による旧本堂の屋根の損壊による新本堂の建築が、排煙設備などの不備による違反建築とされ、五百羅漢は一般公開されず“幻の文化財”として、6年間にわたり深い眠りについていた。
この違反建築の問題も昨年には、ようやく解決し、深い眠りについていた”幻の文化財”の五百羅漢も、雪解けとともに4月1日から6年ぶりに復活公開されることになった。
同寺では、道指定有形文化財に指定されている五百羅漢像を、これまで約5億円をかけて保存に取り組んでいたが、「一寺での文化財保護には、最早、限界に達している。これからは、広く市民や観光客にも文化財保護のための理解を得て、維持保全に努めたい。」と、今後の関心の高まりを期待している。
4月1日からの復活公開に先駆け、本社では、荻野徹嚴住職の立会いの下、桃山時代から江戸時代にかけての木造の古い価値ある羅漢像515体の撮影を行った。
釈迦の弟子達の喜怒哀楽を活き活きと表現する羅漢像を、写真と動画で確認して、現地の参詣をお勧めする。
公開されるのは、4月1日から10月31日まで。入館料は無料。ただし、参詣者に浄財の提供が求められている。

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