小樽市の2005(平成17)年度予算案は、13年前に逆戻りの超緊縮型の編成で、「2年連続の赤字予算」となった。これは、2月10日(木)午前に小樽市役所で開かれた、市長記者会見で明らかになった。
2005年度小樽市一般会計予算案は、2004年度より50億円(7.3%)少ない、約633億円となった。これは13年前の1992(平成4)年度の当初予算並みとなった。
一般会計・特別会計・企業会計を加えた全会計でも、約38億円(2.5%)少ない約1,490億円で、全会計の規模が1,500億円を下回るのは、1997(平成9)年以来8年ぶりとなった。
このため、新年度の予算編成は、各部各課から「広く薄く削り取った」超緊縮型の編成を行ったという。
しかし、この超緊縮型予算でも、収支均衡はならず、新年度も3.9億円の赤字を計上する、2年連続の赤字予算となった。これは2005年度が借金返済のピークを迎えていることからで、過去のハコモノ予算のツケが押し寄せている。
市では、この財政難を乗り切るため、なりふり構わずに、ふれあいパスの一部有料化、ごみ有料化、各種手数料の値上げなど、様々な面で市民負担を強いて、収入確保を図ってきたが、すでに「市民にこれ以上負担させるのは難しい」(市長)段階で、市民への転化策も限界に達していることを露呈している。
これからは、人件費や経費削減、民間委託などで対応することにしており、市民に強いた負担増を、市役所職員全体で、いかに負担するかに、今後の財政健全化への道は懸かっている。
平成17年度主要施策一覧