「震度5以上の地震により、小樽市に大規模災害が発生し、電話が不通となり、停電にも見舞われた」との想定で、衛星通信を使っての災害通信連絡訓練が、28日(金)14:30から市役所内で実施された。
この訓練は全道208市町村で順次行われているもので、小樽市は28日(金)14:15に災害が発生したとの想定で、14:30から山田勝麿市長から直接消防庁に応援要請をする訓練。
小樽市役所別館の防災担当室にある、北海道防災行政無線(地域衛星通信ネットワーク)を使って、市長自らが消防庁に被災状況を連絡する。
「訓練、訓練です。こちらは北海道小樽市の市長山田です。只今、相当強い揺れの地震がありました。直ちに津波からの避難のための措置を行いました。庁舎も激しい揺れにあい、停電し、NTT回線が途絶、建物の中もロッカーなどが倒れている状況で、住民への被害も甚大と思われ、現在、被害状況の把握に努めています。消防本部によると、119番通報が殺到し、鋭意対応中。被害を含め、応援要請するかどうか検討中。追って被害報告とともにいたします」と、衛星通信を使って、消防庁に呼び掛け、消防庁と災害の際のやりとりを行った。非常用電源を立ち上げての訓練で、相澤雄司消防長も同席し、対応した。
山田市長は「大きな災害の時に備えてのものだが、実際に起こったらどうなるか心配だ。防災無線はちょっと切れるが、感度も良くしっかりしていた」と感想を語り、消防庁に市長が、直接応援要請する初めての訓練を終えた。