小中の子供たちが、自分たちの考えで製品を作り販売する、会社経営の起業家を育成する「めざせ!キッズ・アンプレ・チャンプ」の第1回起業家教育全国大会が、1月7日から9日の3日間、ウイングベイ小樽の一番街を会場にして開かれた。
主催したのは、NPO法人のマイビジョンと北海道職人義塾大学校。10年後には大人になる子供たちが、失敗を恐れず、自分自身の考えを持ち、皆と協力して何かをつくる起業家精神をはぐくむためのイベント。
北海道から九州までの小中学生41人が参加。課題となったイス作りに挑戦した。
梱包材をもとに、100円ショップで購入した材料を加えて、小学生は「人が座るもの」、中学生は「人を乗せて運べるもの」の製作に取りかかった。チームはくじ引きで決めた即成の混成チーム。
会社を立ち上げ、市場調査を行い、事業計画をチェックして作品を製作。完成した作品は審査員やお客にアピールし、幾つ売れたかを競い、決算書を提出する。
この方法は、米のスタンフォード大学などでも行っているものと同一のもの(川田耕治事務局長)という。
子供たちの挑戦ぶりを見た山田小樽市長は、子供たちの工夫ぶりに関心の様子で会場を見回っていた。お客や審査員たちも、出来上がった作品に腰を掛けたり寝たりして、実際の仕上がりを確かめるなど、会場は熱気に溢れていた。