開会中の小樽市議会第4回定例会は、12月9日(木)13:00から、8市議による一般質問が行われた。
一般質問では、逼迫する市の財政問題、新市立病院建設問題、小学校の統廃合問題、ゴミ有料化問題などが取り上げられた。
約19億円の赤字を抱え、破産寸前の財政問題では、「この19億円の赤字を解消するのは大変難しい」(山田市長)と、財政健全化より財政破綻化への道を歩き続けていることを吐露していた。
新市立病院の建設問題では、与党の自民党議員からも厳しい疑問の声が上がった。
「約200億円の巨額の新市立病院建設で、財源の確保の可能性や、民間に出来ることは民間に委託出来ないか。新病院の経営責任は誰が取るのか明確にして下さい」(小前議員)と、「人件費の計上も、その後のアップを計算していない」と厳しく指摘した。
「新病院が計画通りいかなければ、一般会計からの繰入れとなる。運営主体や場所の問題などでも問題がある。財政再建の中で、いま一度市民議論に戻し、もう一度考え直す気はないのか」(山口議員)と、巨額の新市立病院建設に大きな疑問符を呈していた。
これに対し、山田市長は、「新市立病院建設は、市民の要望も強く、二つに分かれている非効率的な状況を解消するためにも必要。多大な財政負担となるので、総事業費の削減を行った。財政健全化で難しいが、一日も早く実現したい」と、2期目の公約実現に執念をみせた。
なお、議案35件、報告6件、陳情6件を、それぞれ予算特別委員会、各常任委員会に付託し、本会議は10日から16日まで7日間休会となり、論戦の舞台は、10日からの予算特別委員会などに移った。