『小林多喜二国際シンポジウム Part2 報告集』出版!

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 作家・小林多喜二の生誕100年記念として、シンポジウムの開催や多喜二関連の出版に力を注ぐ、白樺文学館多喜二ライブラリーが、今夏に開催した「小林多喜二国際シンポジウム Part2 報告集」を、12月20日付で出版した。

 白樺文学館多喜二ライブラリー(東京都港区麻布)は、小樽出身で小樽商大を卒業し、日本オラクル(株)を創業した佐野力氏が、先輩である小林多喜二の文学を再検証するために設立された。

 同ライブラリーでは、小林多喜二に関する資料収集・目録作成、コンピューターによるアーカイブ、本の出版と支援、シンポジウム開催と研究者の育成、インターナショナルな活動などに取組んできている。

 2004年12月20日付で出版された、生誕100年記念「小林多喜二国際シンポジウム Part2 報告集」は、8月28・29日の両日、新橋ヤクルトホールで開かれ、約700人の参加者があった国際シンポジウムの報告集。米国・中国・ロシア・韓国・ドイツなど、参加者もインターナショナルな広がりを見せた。

 今回のPrat2は、プロレタリア作家としての自己の文学世界を花咲かせた、前半期の時期にテーマを絞ったシンポの全記録。

 佐野力館長や小樽商大秋山義昭学長らの挨拶、澤地久枝氏の特別講演会「小林多喜二と“昭和のおんな”」、島村輝女子美術大教授とノーマ・フィールドシカゴ大学教授による基調講演と対談、各国からのレポートや小林多喜二文学新資料紹介など、多彩な内容となっている。

 なお、白樺文学館多喜二ライブラリーのHPには、デジタルでよみがえる小林多喜二の世界がアップされており、「不在地主」「工場細胞」などの作品を読むことも出来る。

 ◎『小林多喜二国際シンポジウム Part2 報告集』東銀座出版社 A4判200頁 2,500円(税込)

 白樺文学館小林多喜二ライブラリー

 東銀座出版社HP

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