旧板谷邸解体「母屋は修復して再利用」!

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 小樽から日本有数の海運王となり、小樽の政財界に重きをなした、板谷宮吉の豪邸(東雲町1)で、解体工事が始まり、建物が取り壊されるのではないかと、大きな論議を呼んだ。

 11月12日(金)午後、本社は、旧板谷邸の購入者である、ホテルソニアの経営者菅原宝珠氏に会い、その真意を聞いた。

 「建物の解体で騒がれているが、今回の解体は、離れ部分の建物の取り壊しで、法で定める80平方メートル以内のもので、自分もいろんな事業をしており、法に触れるようなことはしない。

 この板谷邸を建てた板谷宮吉氏の足跡を調べてみると、改めて凄い人物であることが判った。土地建物の売買契約では、歴史的建造物の登録抹消と建物の解体を条件にしており、雨漏りや床が抜け落ちているなど、建物の傷みがひどいので、一時は解体も考えた。

 しかし、この板谷邸が小樽にとっても貴重なものであるので、母屋は修復して残すことにした。今後は、旧青山別邸や旅亭蔵群、銀鱗荘のような高級旅館としての利用方法を検討している。いずれ、温泉も掘ってみたいと思っている。修復の上保存した邸宅は、板谷宮吉の資料なども展示することも考えた施設にしたい」と、今後の方針を語った。

 旧板谷邸の所有者が、板谷邸の再利用を決めたことで、小樽に新しい観光施設が加わることになった。

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