小樽市役所に事務局を置く、小樽観光誘致促進協議会のホームページで、なんと、高校生Hビデオの販売情報が堂々とアップされるという、前代未聞の出来事が11月28日(日)に発生した。
小樽市経済部観光振興室に事務局を置く、小樽観光誘致促進協議会(佐藤公亮会長)は、小樽観光の発展を目指し、観光に携わる民間と公共(観光協会、商工会議所、物産協会、小樽市)が寄り合って、1995年3月に発足した団体。市からの補助金などで運営され、2004年度も市から670万円が支出されている。
同協議会では、インターネット対応のためのホームページ”小樽マニア大集合”を早くから公開し、小樽観光に関するさまざまの情報を発信してきている。なかでも、おもしろ小樽情報を持ち寄って集合する小樽マニアの広場は、『ゲストブック・御意見板・掲示板・談話室・穴場情報』のページなどが用意され、書き込み数も多く人気となっている。
この『小樽マニア掲示板』の11月28日(日)付けで「道央・20代・男性・力男さん」からの書き込みがトップにアップされた。だが、内容は、なんとなんと、「彼女(高校生)とホテルに行った時に、ハメ撮りしたビデオ売ります。・・・」と、高校生のHビデオの販売情報だった。しかも、「・・地域限定で販売します。・・この書き込みを何のHPで見たか書いてくれたら、割引します」と念の入れようだった。
いわば、善意で広くオープンにしている掲示板が、利用してやろうという悪意あるマニアのために、28日(日)から29日(月)までアップされ続けていたことになる。しかも、わいせつ物頒布等は、刑法で規定されたれっきとした犯罪行為。どこからでも書き込めノーチェックでアップされる、マニア大集合掲示板の弱点を巧みに突いた「ネット犯罪」に、うまく利用された格好となった。
小樽市経済部観光振興室の小原正徳室長は「マニア大集合の掲示板は、アップする前にチェックすることになっていない。アップして気が付いたら、いち早く削除するやり方をとっている。対応が後手になっていることは考えなければならない。今後こうゆうことがないよう再発防止を検討しなければならない。早急に、Web委員会を開催して対応する」と、新手の掲示板あらしに困惑する。
同HPは、先に本サイトの写真を無断利用して配信する著作権侵害も起こしており、今回の問題で、その管理体制の甘さが再び問われることになりそうだ。今回のアップや削除に至る経過と今後の対応について、同HPでの情報発信が迫られている。