日本オープンを2度開催し、数々の名勝負の舞台となった、名門小樽カントリー倶楽部新コースの風格あるコース風景が、台風前後で一変した。
台風被害の修復作業に追われた新コースは、今年の営業を11月7日(日)で終了し、冬期クローズに入る。
9月8日に襲来した台風18号は、同倶楽部にも始まって以来の大きな被害を与えた。台風前と後では、別コースと見間違える激変ぶりで、1,000本にも及ぶ倒木が、大きな影響を与えている。
小樽カントリー倶楽部新コースは、1974年にオープン。今年でちょうど30年目にあたる。コース間には、ポプラ・ドロ・アカシア・ヤナギなどが植栽され、30年を経過した樹々が、林間コースの風格ある佇まいを演出していた。
台風18号は、この名門コースにも猛威を奮い、倒木や停電で9月9日から17日まで、9日間全面クローズを余儀なくされ、同倶楽部始まって以来の損害を与えた。懸命の修復作業で9月18日から再開にこぎつけた。コースのあまりの変わりように、プレイしに来たメンバーやビジターたちは言葉を失った。
台風前には、コースの林間の樹々が隣のコースとを隔てていたが、現在では、これまで見えもしなかった遠くのコースまでが、なぎ倒された木々越しに、一目で見渡せるほどで、以前のコース風景から激変した。これまで狙えなかったグリーンも、倒された木越しに狙えることが可能になるなど、コースの戦略性も一変させた。林間の風景は、以前とは全く別物となってしまったものの、グリーンやフェアウェイには、影響が及ばす、従来通りの見事な仕上がりを見せている。
新コース開業以来のメンバーは、「自分たちの手で植えた木もなぎ倒されてしまった。元のコースに戻るには、また30年の月日が必要」「こんな変わりようとは思わなかった。本当にひどい。自然の力には勝てない」と、嘆きが止まらない。
「例年は秋の枯葉で大変だったが、今年は少ないし、グリーンやフェアウェイには何の傷も見当たらないので、プレイするには影響がないのを、せめて良しとするしかない」と、自らを慰めていた。
2004年度(平成16年度)の同倶楽部の営業終了日は、新コースが11月7日(日)。旧コースは11月14日(日)としているが、積雪状況で変更ありとしている。
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