テロ対策のための港湾保安を強化する改正SOLAS条約で、7月1日から、市民や釣客が閉め出された、小樽港各ふ頭の制限区域が、2005年3月までに、新たに2ヶ所が追加されることになった。
7月1日からは、小樽港に突き出している勝納・中央・港町・第3の各ふ頭で、大幅な立入規制措置がとられている。この区域は、7月1日以前は自由に立入りが出来、市民の散歩や釣客の憩いの場所でもあった。
海の街・小樽が、海と面する水際から市民を遠ざける制限区域の設定は、国からの要請とは言え、市民や釣客からはすこぶる評判が悪い。それでも市民や釣客は、わずかに残された水際海面を探して、釣り糸を垂れている。
この制限区域に、2005年3月までに、新たに2ヶ所が追加されることになった。追加されるのは、中央ふ頭の130mと、手宮岸壁の140mの区間。この区間もゲートやフェンスで囲い、市民の立入りが制限される。
小樽市港湾部では、「現在、ゲートやフェンスの予算見積り中で、国の予算が出る2005年3月までに作業を終えたい」としている。