『極める眼ー小林多喜二とその時代』出版!

takiji5.jpg
 小樽が生んだ文学者小林多喜二を社会科学の眼からとらえた書き下ろし『極める眼ー小林多喜二とその時代』(一橋大学名誉教授・浜林正夫著)が、このほど東銀座出版社から出版された。

 同書は、東京都港区麻布にある「白樺文学館多喜二ライブラリー特選図書」として出版された。著者は小樽生まれで、小樽商科大学の教授や一橋大学教授を務めた、一橋大学名誉教授の浜林正夫氏。また、著者は旭展望台にある小林多喜二文学碑の建設期成会事務局長も務めた。

 今回出版された『極める眼』は、昨年11月に白樺文学館多喜二ライブラリーが開催し、大きな反響を呼んだ「生誕100年・没後70周年記念小林多喜二シンポジウム」での報告に、大幅に加筆して完成した著者渾身の書き下ろしで、今日、小林多喜二を語る上で重要な一冊となっている。

 同書は、小林多喜二の文学と生涯を、社会科学の視点という、これまで全くなかった角度から見直そうという試みがなされている。

 補論には、澤地久枝氏の『小林多喜二への愛』(文芸春秋1981年12月号)で、注目を集めた小林多喜二の分骨をめぐるエピソードの真実を明らかにしている。

 『極める眼ー小林多喜二とその時代』東銀座出版社刊 四六判 220頁 2,000円(税込)

 関連記事1 関連記事2

 ◎白樺文学館 多喜二ライブラリー

 ◎東銀座出版社HP