小樽市青少年科学館(土屋周三館長)は、小樽市高島沖に、1998年観測開始以来、最大規模の上位蜃気楼を確認したと発表した。
「蜃気楼とは、遠くの景色が通常とは違ったように見える現象で、科学的には、温度(密度)の異なる空気層を光が通過すると屈折するので、光が直線的に進まないために生じる現象。景色が変化するのが上位か下位かで、上位蜃気楼と下位蜃気楼に分かれる。」(北海道・東北蜃気楼研究会)
小樽市高島沖には、昔から「高島おばけ」と呼ばれている蜃気楼があり、探検家の松浦武四郎も、1846(弘化3)年この蜃気楼を目撃したことを、その日誌に記している。
小樽市青少年科学館では、1998年からデジタルカメラの無人観測を高島で行っているが、2004年4月29日15:00に観測開始以来、最大規模の上位蜃気楼を確認したことを、画像データの解析から報告した。
同館の報告とメールによる画像、北海道・東北蜃気楼研究会のHPで、この珍しい上位蜃気楼をじっくりご覧下さい。下の写真部分をクリックすると大きくなります。