<後志・小樽の食と農の未来は「食育」から>をテーマに、食と農と後志を考えるシンポジウムが、3月9日(火)16:00から、小樽グランドホテルで開かれた。
このシンポは、第10回後志フードフェスティバル開催にあたって、後志・小樽の食と農の未来を「食育」の観点から論議した。
パネリストには、小野幸子倶知安中学校給食センター専門員、吉川英昭同友会しりべし・小樽支部農業経営部会副会長、小笠原真結実(株)オープラン代表取締役の3氏。司会は、荒川義人天使大学看護栄養学部栄養学科教授が当った。
パネラーはそれぞれの経験から「食育は、毎日毎日の積み重ねで、学校給食の献立も手抜きしないようにすることが必要」(小野氏)
「学校給食は、食に対する教育で、農業者としても、子供に食の教育をちゃんと伝えたい。給食センターが変ることで、地域の農業が変る。ネットワークを作れば食育に繋がっていく」(吉川氏)
「母親の目から料理を通して、食材をどうしたらおいしく食べさせられるのか。人は生命の大循環の大きな中で生きているという価値観が必要。後志から全国に発信して、食育のネットワークが出来れば良い」(小笠原氏)
「食の問題は生命に直結するので、もっと地域の人が関心を持ってもらいたい。今まで足りないのは、横のネットワークで、1人でも多くのキーパーソン・リーダーが出て来て欲しい。地域の人の健康づくりをすれば、地域の様々な産業の活性化に寄与できる」(荒川氏)
会場では、約75人の参加者が、熱心にメモを取って、「食育」について新たな想いをいたし、18:00から開かれたフィードフェスティバルで、「後志の食」を楽しんだ。