市議会予算特別委で市民の意見を聴取!


sanko.jpg
 小樽市議会の予算特別委員会(見楚谷登志委員長)は、5日(金)13:00から、7年ぶりに市民8人を参考人として招き、市の2004年度各会計予算案についての意見聴取を行った。
 小樽市の2004年度予算案は、財源難から苦しい緊縮型の編成となり、一般会計では約19億円の赤字を計上する、異例の“赤字予算”となっている。このため、市は、各種手数料や保育料の値上げ、高齢者用の無料乗車券「ふれあいパス」や、放課後児童クラブの有料化などを提案している。
 この新年度予算案の市民への負担増や、赤字予算による財政再建団体転落への危機にある中での、公募による市民の7年ぶりの意見聴取となった。
 会場となった市役所別館3階の第2委員会室は、公募で選ばれた予算案への賛成・反対の各4名の参考人が、それぞれ意見を陳述した。
 7年ぶりの参考人からの意見聴取とあって、テレビカメラが並ぶ中、市長や市の幹部職員、市民の傍聴人らで満席となった。
 13:00から始まった聴取には、賛成・反対の各4人、計8人が15分以内の持ち時間で意見を陳述した。市民負担増への象徴的な意味合いを持つ、これまで無料だった高齢者用の「ふれあいパス」の1回100円の有料化に論議が集中。予算案に対する大局的な見地からの陳述よりも、具体的な「ふれあいパス」の有料化に、賛成・反対を述べる公聴会の様な雰囲気となった。
 「全国随一の赤字予算都市となった市に反省がなく、市民を切り捨てている。ふれあいパスは生活の一部で有料化に反対。」
 「ふれあいバスの一部負担に賛成。無料に出来れば良いが、財政難だから今は無理。」
 「ベストではないが、財政再建団体となって、国の管理下に置かれるより、半額負担はやむを得ない。」
 「有料化で年寄りの足を奪わないで」など、賛成・反対も、真っ二つに割れた。
 赤字再建団体転落への危惧も強く出され、「赤字再建団体転落を避けるために、やむを得ず賛成」と、賛成派も厳しい市財政でやむを得ずの賛成が多かった。
 また、「市長や職員、議員の給与についてもカットして欲しい」、「市職員給与の7%削減を上回る削減を、議員にもして欲しい」と、給与削減を求める声も上がっていた。
sanko.jpg