小樽市議会(中畑恒雄議長)は、27日(金)13:00から本会議を開き、会期を3月18日までの21日間として、2004年度の一般会計の“赤字予算案”や、各会計予算案などを審議する“予算市議会”が始まった。
2004年(平成16年)第1回定例会には、2004年度の各会計予算や、2003年度の各会計補正予算案、市職員定数条例の一部改正案など52議案、報告1件が、市側から提案された。また、共産党は非核港湾条例の制定を求める議案を提出した。
27日開会の本会議では、山田勝麿市長が上程された議案についての提案説明を行った。この中で市長は「財政健全化の取組みで、徹底した事業の見直しを行い、計約17億円を圧縮したにもかかわらず、市税の減収及び三位一体改革の影響による依存財源の減収によって、この見直し効果額を相殺し、平成16年度予算では約19億円の財源が不足することになった。この不足分を諸収入に計上して、形式的に収支の均衡を図るという事実上の赤字予算となった」と、異例の赤字予算を説明した。
しかし、財源不足の19億円にも及ぶ赤字解消への具体的で実効的な方策は示されず、今後の重い課題として残っている。「スリムな組織とスリムな行政をつくり、なんとしても財政再建団体転落を避けなければならない」とする、実効的な具体策の樹立が早急に望まれている。