様々な企画を、立て続けに出して好評を得ている、勤労青少年ホーム(緑1-9-4)で、11日(火)18:30〜20:30に“そば打ち体験講座”が開かれた。講師は、「そば処やま安」店主の安藤彰啓氏と、「蕎麦処伊佐美屋本店」代表の宮下勝也氏と宮下勝博氏の3名。受講者は、男性1人と女性7人の計8人、4人1組で2組に分かれ、本格手打ちそばに挑んだ。
最初は講師による実演が行われ、受講者はプロの職人技に目を奪われていた。そば生地の塊りが麺棒で丸く伸ばされた後に、真四角に整えられ、ごつく重たいそば包丁が早いリズムで刻まれる様に、驚きと感動の声が上がっていた。
いよいよ受講者の番が来ると、最初はぎこちない動きも、慣れてくるに従い、笑いも交えながらの楽しい仕事に変わっていた。そば打ちは「一鉢二のし三包丁」といわれるように、木鉢での作業が最大の難関で、味もここで決まってしまう。この第一段階では、講師の手助けもあって、受講者は何とかクリアすることができた。
むしろ、受講者は次の段階で苦労した様子。秋元かおりさんは、「“麺棒回し”や“そば切り”が一番難しかった」と、感想をもらしていた。実際、“のし”に手間取り、そばが乾燥してしまった。そのため、途中で切れて短かいそばを食べることになった。
そばの湯がき方や、水洗いの仕方も学んだ後、受講者は自分達の作ったそばを夢中で食べていた。見た目は悪く、太くちぎれたそばも、苦労の末に食べてみれば、「美味しい、最高」という声が自然に出て来た。見る見るうちにそばは、受講者の腹に収まった。
その後に出されたプロのそばを前に、受講生は皆、その艶・細さ・味に愕然としてしまった。手作りの楽しさと職人の技に圧倒されて、盛り上がりを見せた“そば打ち体験講座”だった。