小樽商科大学(緑3)の、平成15年度前期日程の入学試験が、25日(火)に実施された。
真っ白な雪で埋まったキャンパスには、国立大への狭き門を目指した受験生たちが集い、青春の試練に立ち向っていた。試験会場に向かう受験生たちは、地獄坂を歩いて来る者、タクシーで乗りつける者、緊張している者、余裕の表情を浮かべる者と、態様も様々な試験風景が拡がった。キャンパスの中には、応援団の姿も見られたが、受験生は皆、見慣れぬものを眺めるかのように早足で通り過ぎていた。
今年は、各コース共志願者数が増加し、倍率も昨年よりも厳しいものとなった。志願者数と倍率(カッコ内は前年度)は、昼間コース860人・3.01倍(810人・2.88倍)、専門学校・総合学科卒業生選抜17人・3.40倍(16人・3.20倍)、夜間主コース280人・6.36倍(247人・5.61倍)となった。 試験科目の時間割は、数学が9:50〜11:30、英語・小論文12:45〜14:25、国語15:20〜17:00。
試験会場の教室に入った受験生たちは、窓外の雪降る景色にも目をやらず、問題に熱心に取り組んでいた。今年は特に、夜間主コースの志願者数が大幅に増加した。北海道の国公立大学の文系学部で、夜間部があるのは小樽商大だけ。昼間働くことが出来、授業料も昼間コースの半額となる、夜間部の志願者数の増加は、昨今の厳しい経済状況を反映しているといえる。
なお、会場では受験票を忘れる受験生が多く見られた。受験票は、小樽商科大学受験用と、センター試験用の2枚が必要だが、後者のセンター試験用の受験票を忘れる者が後を絶たない。前年度は、50人が受験票を忘れて大学側で対応した。今年も、50人分の仮受験票を大学側で用意したそうだが、それで足りないくらいの受験生が列をなしていた。後期日程の受験生はくれぐれも、お忘れのないように!