週末に入り、寒気が一気に緩み、暖い3月下旬の陽気となった9日(日)の小樽港は、チカ釣りが絶好調で、各埠頭に家族連れの釣り客が目立った。
勝納埠頭、色内埠頭など小樽の港ではマイカーで乗り付けられる釣り場が数多くあり、家族連れでのんびりと糸を垂らすにはうってつけの場所となっている。
特に、寒さ対策の重装備が必要な冬場でも、釣り場の目の前に車を止めることができるため、寒さや雪の心配をせずに、気軽に糸を垂らすことができる。
そんな中、手宮の厩岸壁ではチカ釣りが絶好釣で、100匹を超す釣果を上げた釣り客も多くいた。
チカ釣りは、針が7〜8本付いた“サビキ”仕掛けに、オキアミをスピードえさ付け器で付ける手軽さから、ファミリー向けの釣りといえる。
チカは12〜15センチほどの小さな魚であるが、一度に3匹以上掛かったりすると、細い竿先が大きくしなる。この日も20センチ近い“大チカ”を釣り上げて歓声を上げる釣り人もいた。
大公望に連れられて来た奥方のアイデアか、釣り上げたチカは手を汚さないよう“トング”でつまみ上げる人の姿が多く見られた。小樽港でのチカ釣りの好調は、今しばらく続く気配だ。