弦 哲也「小樽を唄う」実行委員会による、CD発表の記者会見が21日(金)15:00から、小樽グランドホテル(稲穂1-4-1)3F金枝の間で開かれた。
会場では、『小樽恋唄』を作詞した、菓匠新倉屋の新倉百恵常務、作曲家弦哲也、歌手の美桜かな子が会見に臨んだ。
新倉さんによると「弦先生は、小樽に何かと縁がある人と聞いていた。3年前の秋、弦先生が福島テレビで、カラオケグランプリの審査員をされていると聞いた。そこで、福島テレビの糠沢常務にお願いをした。弦先生が小樽に来て、弾き語りをしてくれないかと。その翌年の8月25日に、新倉屋主催で、弦先生の弾き語り「小樽を唄う」が実現しました。弦先生にお会いしたついでに、おねだりをしたのが『小樽恋唄』の作曲でした。」
弦さんは、「仕事抜きでも小樽を訪れる」という、大の小樽好きだ。弦さんは、石原裕次郎の『おれの小樽』を作曲した人でもある。
今回の『小樽恋唄』で、曲名に“小樽”が付くのは4曲目となる。「演歌の“演”という字は、出会いの“縁”という言葉が、似合うなあと感じる。新倉百恵さんとは、福島テレビの番組に出ていた時に、FMおたるの渡辺大助さんを通じて知り合った。
小樽に来た時、詞を渡されたけれども、全く気にも留めていなかった。もらったお菓子を大事に持ち帰り、食べていると、紙袋の底に詞が入っているのに気がついた。小樽はいいねえ、また小樽においでよという印象を、詞から受けたが、曲をつけようという意識はなかった。
その後、『小樽恋唄』を補作することになる、作詞家の二宮君に、この詞を何とかしませんかと言われた。再び小樽に来て、いろんな情景を見せてもらった。東京に帰る飛行機の中で、既にメロディーは生まれていた。」
歌手の美桜かな子さんは、徳間ジャパンに移籍して、初めてのレコーディングとなる。「弦先生が大事にしている小樽の唄を、こんな私が唄っていいのかなという思いがあります。デビューして11年目を歩み出し、そろそろ結果を出したいと思った矢先、『小樽恋唄』を頂きました。」
小樽の夏の潮まつり、秋の天狗おろし、冬の赤い倉庫と季節の移ろいの中で、祝津岬や地獄坂を背景に「いつまた会える」と揺れる女心を唄った『小樽恋唄』。
曲の一番で、マイクの不調というハプニングはあったが、美桜かな子さんの歌唱は、会場に詰め掛けた来客をうならせるものだった。『小樽恋唄』は3月19日(水)に発売される。