正月3日午後1時、寒さの緩まぬサンモール一番街で、小樽太鼓衆“鼓響”の初打演と餅つき大会が行われた。毎年恒例の鼓響初打演の会場は、昨年までのマイカル小樽に変わって、心機一転した三商店街のまん中に位置する、サンモール一番街で行われた。
会場では寒い中、買い物に訪れた市民や観光客が足を止め、力強い太鼓の響きを堪能していた。打演は約30分に渡って繰り広げられ、身体から熱気で湯気が立ち上るメンバーに対し、惜しみない拍手と新春ならではのおひねりまでもが飛び出した。
打演後は鼓響メンバーらがついた餅の振る舞いがあり、見物人の中からは自ら“介添え”をかって出る粋な計らいもあった。
商店街有志によってお汁粉やきな粉にまぶされた餅で、見物客は冷え切った身体を暖めていた。正月の冷たい風が吹き抜ける中、ここだけは人々の熱い輪が出来ていた。