雪囲いの旧寿原邸


suhara.jpg 4月29日から10月20日まで一般公開されていた旧寿原邸(東雲町8-1)は、家の周りを板塀の雪囲いで覆われて冬篭りに入っている。この晩秋の邸宅にも、早くも雪が舞い、独特の景色が演出されている。
 水天宮への坂の途中にある旧寿原邸は、小樽の坂の高低差を巧みに利用したことで知られている。世界の小豆相場を動かし、小豆将軍と呼ばれた高橋直治が建築し、後に寿原外吉が所有し市に寄贈され、無料で一般公開されている。
 北西側から見た邸は、土地の高低差を生かした造りが一目瞭然で、雪が舞い始めたこの時期は、庭園の名残りの紅葉とあいまって見事な風情を醸し出している。