01年9月24日に小樽港を出発したヨットが、02年7月14日に単独世界一周を達成し、小樽港マリーナに帰港した。
5万4,000km、294日間の孤独な一人旅をやり抜き、単独世界一周の快挙を達成し、14日(日)に小樽港に帰港したのは、札幌の大瀧健一さん(53)と愛艇の「LISA号」。大瀧さんは、92年に単独無寄港太平洋横断を達成していたが、日本では過去に、堀江健一さん(74年)ら5人しか達成していない単独無寄港世界一周を目指し、小樽港を後にし、太平洋へ向かった。
出港46日目に赤道を通過。109日目の1月10日に南米のホーン岬を通過。同岬通過後の121日目に氷山に激突し、マストが傾き、マストを支える器具が壊れたため、ケープタウンに入港。同艇の修理を行い、無寄港の夢は断たれたが、230日目にタスマニアを通過。この間水温2、3度の氷山の海を前に死を覚悟したり、船体が2回横転するなどの難儀があったが、294日目の7月14日に無事小樽港へ帰還した。小樽港では、海の仲間たちが途中で出迎えるなど暖かい歓迎を受けた。