小樽海上保安本部(小樽市港町5-3)は6月20日13:00に、小樽機船漁業協同組合等所属の沖合底びき網漁船の集団密漁事件で、8隻の漁労長8人と、船舶所有者の8法人を検挙したと発表した。
沖合底びき網漁船の集団密漁事件は、5月10日14:09頃、積丹半島北方海域を哨戒中の巡視船“えさん”(相馬秀世船長)により、摘発された。巡視船“えさん”は神威岬灯台から北へ約7〜11kmの操業禁止区域の海域で、8隻の沖合底びき網漁船が集団で、スケトウダラを捕獲するために操業しているのを目撃。このうち、第58丸中丸と第62開運丸の2隻を魚網を使用して操業中のところを「指定漁業の許可及び取締りに関する省令」違反(禁止区域操業)で検挙した。
また、他の6隻についても捜査を進めていたが、これら6隻の漁船乗組員が禁止区域内で操業していた事実を認めたため、6月20日までに、計8隻の漁労長8人と船舶所有者8法人を検挙したもの。
なお、指定漁業の許可及び取締りに関する省令の違反の罰則は、2年以下の懲役若しくは50万円以下の罰金か、両者の併科となっている。検挙された漁労長と船舶所有者は下記の通り。写真は密漁を摘発された漁船群(市内高島漁港)
第58丸中丸(124トン、18名乗組) |
所有者 大坂漁業株式会社 代表取締役 大坂鉄夫 |
第62開運丸(124トン、17名乗組) |
所有者 開運水産株式会社 代表取締役 飯田健一郎 |
第3開運丸(160トン、19名乗組) |
所有者 上記に同じ |
第78開運丸(160トン、19名乗組) |
所有者 上記に同じ |
第35恵比寿丸(160トン、18名乗組) |
所有者 丸本水産株式会社 代表取締役 本間達洋 |
第2平久丸(124トン、18名乗組) |
所有者 合資会社佐藤漁業部 責任者 佐藤竹栄 |
第85日東丸(160トン、18名乗組) |
所有者 日東水産株式会社 代表取締役 清水貞宣 |
第38桂丸(124トン、19名乗組) |
所有者 株式会社伊藤漁業部 代表取締役 伊藤保彦 |