“小樽ビブレ”の閉店が8月末に決まり、その後のテナント探しが行われていたが、なんとこの大規模ショッピングセンターに「大学」が“出店”ならぬ“出校”する計画が明らかになった。
“出校”を計画しているのは、小樽短期大学(入船4)で、JR小樽築港駅に直結し、交通至便の小樽ビブレに“駅前キャンパス”を開校しようとするもの。入船4丁目の細い坂道に囲まれた高台にある同校は、交通の便が悪く、学生泣かせとなっており、昨今の短大生の減少にも見舞われ、危機感をつのらせていた。
小樽ビブレの閉店でテナント探しをしているビブレ跡が、絶好の場所として浮上、大学側は「小樽市の活性化ということで、再生を考えているので、一つのチャンス」としており、来春にも、4階に同校を出校し、札幌圏などの学生数の増加を当て込んでいる。
小樽ビブレの跡に、小樽短大が“テナント出店”することで、大学という文化情報の発信基地が出来るうえに、家賃の安定収入に繋がり、再生への道筋が見えてくることになるのか。
マイカル小樽を運営する小樽ベイシティ開発(OBC)は、29日に、巨額負債の返済免除や、10億円の減資、さらに道内企業に出資を求める“再生計画案”を東京地裁に提出することにしており、この大規模ショッピングセンターの巨艦の行方はまだ予断を許さない状況が続く。(写真は小樽短期大学)