2月19日(火)未明から、低気圧の通過で、日本海は大シケとなった。後志地方に、暴風雪警報や波浪警報が出され、冬の石狩湾の海上も大シケ。市内も強風が吹き荒れた。小樽港にも、次々と大波が押し寄せ、白い牙が、赤灯台や北防波堤に襲いかかった。
北防波堤は、明治30年から41年にかけ、広井勇によって築かれ、現在でも、小樽港を守っている歴史のあるもの。昨年には“北海道遺産”として、選定されている。この防波堤で、港外は大シケでも、港内は静かな海面となり、シケで非難する船舶を守っている。2月19日のシケのように、高い波が次々と襲っても、びくともしない貴重な土木遺産となっている。