巨大クレーン、無事小樽港ふ頭に上陸!(2003/10/13)

 雨模様の13日(月・祝)に、小樽港の港町ふ頭で、全国初のタイヤ式巨大クレーンの陸揚げ作業が行われた。

 「タイヤマウント式ガントリークレーン」は、11日午後に広島港から9日間の日程で小樽港に曳航されていた。13日の作業は、曳航してきた大型台船からふ頭への陸揚げ作業。雨で煙る中、カッパ姿の作業員らに導かれ、巨大クレーンはゆっくりと一歩一歩、ふ頭への歩みを進めた。

 台船に水を注入し、バラストを調整して、岸壁と平行にし鉄板を敷き、その上を10cm刻みで、ゆっくりゆっくりと慎重な陸揚げ作業だった。午前中かけて行われた作業は、昼前にようやくふ頭岸壁に移動を終了。全国初のタイヤ式巨大クレーンは、無事に小樽港港町ふ頭に、32本のタイヤでしっかりと陸を踏みしめた。

 「雨の中の作業なので、慎重の上にも慎重を期した。無事終わってホッとした」と、作業員たちは胸をなで下ろしていた。

 小樽港のコンテナ取扱体制は、既にリーチスタッカーも導入され、今回のタイヤマウント式ガントリークレーンの設置で、荷役機械は整備された。しかし、小樽港の荷役取扱高の減少から、どこまで巨大クレーン等が活躍出来るかは、今後の貨物待ちの状態によることになる。 関連記事