国内初タイヤ式巨大クレーン小樽港に!(2003/10/11) MOV1 MOV2

 国内初のタイヤ式巨大クレーンが大型台船に載せられ、広島港から9日をかけ、タグボートに曳航されて、11日(土)午後、小樽港にその偉容を見せ、港町ふ頭に着岸した。

 国内初の「タイヤマウント式橋型クレーン」は、全高71.80m、全幅79.60mという巨大クレーン。コンテナ船と岸壁との間で、コンテナの積み卸しを行う多目的荷役機械。

 小樽港での港湾荷役作業のために、市が6億2,000万円で、三菱重工業(株)広島製作所に発注していた。

 この巨大な「タイヤマウント式ガントリークレーン」は、10月3日に広島港を出港。太平洋回り津軽海峡経由の9日間の日程で、11日(土)に小樽港に姿を見せた。

 小樽港の港口を14:10に通過。15:00前に港町ふ頭の岸壁に無事着岸した。

 同クレーンは、走行時の直進性を確保するため、オートステアリングシステムや本体を移動しないで、同一ベイの20f、40ftコンテナを積み卸しすることが出来る、世界初のスプレッダーサイドシフト機能などを有している。

 小樽港港町ふ頭岸壁に設置され、11月から供用を開始する。クレーンの陸揚げは、13日(月)の午前中に行う予定。陸揚げでは、台船に水を注入し、バラストを調整。岸壁と台船を平行にして、鉄板を敷いて陸揚げする。

 苫小牧から来た業者は「長年クレーンの保守管理業務に携わっているが、タイヤ式のこんな巨大なクレーンを見るのは初めて。どんな陸揚げになるも初めてなので、注意深く作業を行う」と遥か上方にある運転室を指さしながら「あそこは高く真下を見ながらの作業で緊張する」と、13日(月)の陸揚げ作業の準備を始めていた。