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財政再建も新病院も“薮の中”!9月市議会で会派代表質問!(2006/9/11 ) 9月6日から25日間の日程で開かれている小樽市議会9月議会・第3回定例会は、9月11日(月1)13:00から本会議を再開し、自民党と共産党の各会派代表質問を行った。 質問に立ったのは、自民党・井川浩子議員と共産党・新谷とし議員で、両議員とも危機的状況にある市の財政問題を、それぞれトップに取り上げ、市長ら理事者の見解を訊ねた。 夕張市の財政再建団体申請による“夕張ショック”で、「黒字の夕張市が破たんして再建団体になるのに、赤字の小樽市は大丈夫か。市民の関心も高いので、市長の率直な気持ちを聞かせて欲しい」(井川議員) 「夕張市の財政再建団体申請は、衝撃的な出来事で重く受け止めている。本市は平成16年と17年の2年連続赤字予算で、まさに異常事態となっている。今後は財政再建に取組み、退職者の不補充などで対処していく」(山田市長)と答えた。 「財政再建プランを着実に実施するというが、収支の見通しは。税収基盤のない市で、地方交付税の確保は大事なことだが、市長の見解を。旧マイカルの15億円の固定資産税滞納の解消はあるのか。実質公債費比率から、市の病院の起債は認められるのか」(新谷議員) 「夕張市からの教訓を重く受け止め、財政再建に強力に取組んでいく。地方財政を取り囲む状況は一層厳しものになっており、国への働きかけを強く求めていきたい。固定資産税の滞納では、OBCに対して、納税計画書の提出を受け鋭意対応していく、一般会計での起債制限される公債費比率の25%にはならない」(山田市長) 財政危機問題で、市長の答弁では具体策が見えず、退職者の不補充と交付税での国への働きかけしかなく、夕張市が職員数が多いとして、職員半減を打ち出したことに比べると、危機認識や対応の甘さが問われるものとなっている。 また、新市立病院問題は、共産党が取り上げたが、医師の確保という基本的な問題でも、「産科・小児科の入院再開は極めて難しい状況である。他の診療科も医師の確保が厳しい状況にある。引き続き大学に医師の派遣を要請していく」(山田市長)と答弁。 現病院での医師確保がままならぬ、極めて厳しい状況の中で、更に医師数を増やす必要がある大病院の建設を、「築港で1日も早く建てたい」と繰り返すばかりで、「新築すれば医師が来る」という幻想にすがった危うい計画で、具体的対応が確定していない薮の中で、新病院建設を進めるという姿勢が、さらに明らかになっている。 会派代表質問は12日(火)も引き続き行われ、公明・平成会・民主市民連合の3会派代表が質疑を行う。 |