討論のあと、採決に移り、まず共産党の継続審査について否決し、4減案の議案第44号と4減を求める陳情第82号とを無記名投票により採決し、賛成14・反対16で否決。2減案の議案第43号を賛成12・反対18で否決した。本会議場でのこの日の出席議員は、欠席した共産党・若見智代議員を除く31名だが、議長は採決に加わらないため30の過半数は16で、2減・4減のいずれの議案・陳情も過半数の賛成は得られなかった。
4減案の賛成は平成会(5)・公明党(5)・民主市民連合(4)で、反対は自民党(12)・共産党(4)の14対16。2減案の賛成は自民党(12)で、反対は平成会(5)・公明党(5)・民主市民連合(4)・共産党(4)の12対18の構図となった。
これは、昨年12月議会とまったく同じ結果であり、現状維持の共産党、2減の自民党、4減の平成会・公明党・民主市民連合との三すくみ状態の再現となり、結局、議会自らが市の財政危機に対応すべく決着を目指したが、今回も前回と同じく“空中分解”し、何も決められないまま、元の木阿弥に戻った結果となった。
未曾有の財政危機にも関わらず、2回の定例会でも決着を付けられなかった“のんきな”市議会に対し、傍聴人もがっくり・うんざりの様子だった。
「うんざりする。“バカヤロー”って言いたくなる。元議長の方からもお話を伺いましたけれど、半分でも十分だと言っていましたよ。自民党の人たちも会派ということで2減を提案していますが、本当は腹の中では4減にしたい人もいるはず。残念です」(花園・会社役員・77歳)。
「この結果にがっくりです。引っ越したいくらい。何をやっているんですかね。市議会そのものが機能しているのだろうか。20人くらいで十分だと思いますよ。これで、小樽市の財政が豊かであればね話は別ですよ」(新光町・荒田茂夫さん・67歳)。
「話にならないですよ。議会で出来ないなら、赤字再建団体に落ちればいいんですよ。最低4減ですよね。最悪の事態なんですからね」(豊川町・斉藤達雄さん・63歳)と、口々に市議会の不甲斐無い今回の結果に、さじを投げていた。
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