日和山灯台が“お色直し”工事!

 小樽の観光名所の1つの祝津にある鰊御殿の上、高島岬にある日和山灯台が“お色直し”工事の真っ最中だ。

 日和山灯台は、高島岬の先端部に赤と白との塗装の灯台で、沖を行く船舶に1世紀以上も安全航行の灯りを発してきた。1883年(明治16)10月に、白色の木造六角形の建物で、石油ランプを点灯し、道内で納沙布岬灯台に次ぐ2番目の歴史ある灯台。

 1953年(昭和28)に、現在の鉄筋コンクリート造の建物となった。この赤と白模様の日和山灯台は、日本映画の名作として知られている「喜びも悲しみも幾年月」の舞台となったことでも知られている。

 今回の日和山灯台改良改修工事は、小樽海上保安部が5月2日から8月29日までに行うもの。老朽化した灯塔(灯台の主塔部)をFRP防水で覆う工事の他、灯ろう(灯光を発する部屋)等を塗装し、外観の工事を行う。

 このため、現在灯台には、建設用の足場が組まれ、すっぽりとその姿を隠しつつある。沖を航行する船も、今夏は赤と白の優雅な姿を望めず、“お色直し”が終わる8月末には、新しく化粧した灯台がお披露目される。