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次期市長選の対抗馬は“同期生”! “無風選挙”の様相を見せていた、4月の小樽市長選に、新人候補が名乗りを挙げ、一転さざ波が立つ“波風選挙”へと波紋が拡がっている。 4月27日投開票で行われる小樽市長選挙は、これまで現職の山田勝麿市長が、自民党・公明党・民主党と政策協定を結び、再選を目指していた。これに対し、共産党は独自候補の擁立を含め「小樽明るい革新市政をつくる会」で、候補者選びを行っていた。 この現職と共産党の狭間を縫って、無所属で次期市長選の出馬への名乗りを挙げたのは、山田市長と大学の同期で、元市職員の、中小企業診断士・庄司俊雄氏(63)。 庄司氏は、昭和14年3月12日小樽生まれの小樽育ちだ。現在は、庄司経営開発事務所(花園2-1-7)所長のほか、北海道郵政経営会議委員、小樽商工会議所経営安定特別相談室スタッフとしても活躍する。一期一会の感動と独創性を、生涯のテーマとしている。庄司氏は、小樽専修高等学校 工業化学科卒業後、大日精化株式会社手稲工場で2年間工員として勤務しながら、小樽商科大学短期大学部を卒業。在学中に小樽市役所の入所試験に合格。昭和36年から同市役所職員となり、昭和55年12月31日に中小企業センター相談係長を最後に退職、昭和56年1月1日に現在の事務所を設立した。山田市長とは、小樽商大短期大学部の同期生だ。 今回の市長選出馬報道に対して、庄司氏は「どこから噂が流れたものか」としながらも、出馬に賭ける意気込みを語った。「新谷市政3期12年間、山田市政の1期4年間、オール与党体制16年間で何かいいことありましたか?何もないじゃないですか。昨年の11月20日前後に、再びオール与党体制で政策協定が合意。山田市長再選のレールが敷かれた。これでは、誰が出ても勝てません、無駄ですよと宣言したのと同じもの。あんな2年で破綻した、長屋のお化けみたいなマイカルを誘致したのが、新谷前市長。既存の商店街までガタガタにしてしまった政策を、正しい選択だったと議会で公言した現市長を、オール与党で支える市民不在の選挙。誰かが立ち上がらなければならない。」 庄司氏は、マイカル誘致は間違いだと認めた上で、この巨大施設の行方を模索していくのが、為政者の姿勢だと批判。経営コンサルタントとして、日本各地で講演会に講師として招かれるなど、街づくりや商店街活性化にかける思いは熱く、今回の市長選に出馬する意向を固めた。 庄司氏のキャッチ・フレーズは“津波は自分勝手”。「津波は一瞬のうちに起こって、全てを飲み込む。津波が来たら、自分の命を守るのが精一杯。誰かを助けなかったと非難されることは決してない。選挙も自分勝手でいい。自分の意思で投票するもの。誰も縛っちゃいけない。組織やしがらみで選んではいけない。オール与党に縛られちゃいけないですよ。」 庄司氏は、自分の特徴として4つの点を説明した。 「無所属、無党派。党の人が個人的に来た場合、話は聞くが、党として何かをしたいということについては、一切受けないつもり。」 26日は終日、取材や電話、友人からの連絡に追われたが、「大したことありません。こんなことで疲れているようじゃあ、務まりません。」バイタリティーあふれる、同期の対抗馬に注目が集まる。 28日(金)11:00に、市役所記者室で出馬表明記者会見を行う。 |