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 12月のベストママ 2008

清水 華代 ママ

 「秋深し 桜木落葉 通り道 人生航路 華模様」

 詩を書くことが趣味で、小樽の街を歩きながら、時の流れを感じているロマンチスト。亡くなった夫が愛した酒と魚釣りから作った「酔魚」の看板を背負い、30年間、小樽花園の街でスナックを営んでいる。

 「夫がもうだめだという時にオープンしたの。最初は、酔う魚という店名は良くないと言われたけれど、主人の大好きだったものを残したくて付けて営業したら、やっぱりそれが良かった」と話す。

 花園ガード下の6坪の小さな店から始まった。水割りの作り方も知らず、従業員たちに教わりながら、一生懸命に商売に取り組んだ。ママのおしとやかな雰囲気に誘われ、舌好調な冗談を求める客で、店内はいつも満席だった。

 仕事一筋で13年、知人の紹介で現店舗に巡り合い、細部にまでこだわって店内を改装。最初の店より4倍もある23坪の店となり、テーブル・カウンター合わせて70人入ることが出来るようになった。「頑張って稼いだお金で、広くて素敵なお店にしたの」

 カウンター内は一段低く、客と同じ位置で顔を合わせるような工夫を凝らしている。「お客さんを見下げるのではなく、同じ目線で会話を弾ませたかったから」

 自慢は、5年前に導入した100インチの大画面と大スピーカーによるシアターシステム。「歌が下手な人でも上手に聞こえるのよ」とほほえむ。女性スタッフとデュエットする目的で訪れる男性客も多い。女性の団体客の利用もあり、一人で安心して入れる店としても有名だ。

 「男のお客さんも女のお客さんも、みんな仲良く楽しめる。喜んで帰ってくれることが一番。楽しんで帰ってくれなかったら、その日は眠れない」

 カラオケやボーリング大会など幅広くイベントを開催。ただ、第1回のボーリング大会の優勝者は、KY?な従業員だっという話もある。

 素人でスナックを始めて、すでにこの道30年のベテランママ。小柄で可愛らしい、おっとりとした口調から出る冗談で、賑やかな雰囲気を演出する。

酔魚(すいぎょ)
小樽市花園1-9-6 小川ビル1F
営業時間:19:00〜25:00
定休日なし
0134-32-5985

 11月のベストママ 2008

荒井 一美 ママ

 小樽の繁華街の花園でも目立つ“ド派手”なオレンジ色の建物の2階にある「Pal Place(パルプレイス)」のママ。客との気楽な掛け合い漫才で、明るい笑いが絶えないスナック。

 23歳の時に友人に誘われて夜の世界に入り、今年で10年目。今秋9月から店を開き、経営者として一人立ちした。

 両親の帰りが遅く、弟の面倒をみながら、小学校から料理を作り始めた。今では、料理が得意中の得意になった。ぬたやいくら醤油漬け、煮付け、おでんなど色々なつまみを手作りする。知人の漁師から届けられる新鮮な魚で作る料理には、ファンが多い。1,500円のチャージ料のみで、つまみは何品でも。材料さえあれば、客のリクエストにも応える、臨機応変さがある。

 店内は、落ち着いたピンクと茶色を基調とした雰囲気で、カウンタ7席とテーブル2つの12席のこじんまりとした店。「店内のお客さんの様子を全部見渡しながら、アットホームな感じで話せるようにしたかった」

 客のボケにツッコミ、間を取るタイミングが絶妙で、客との夜の会話を盛り上げる。ママの明るい人柄と若いスタッフの魅力に誘われて、客が鼻を伸ばしに集まる。置きボトルは、オープンから1ヶ月で130本にもなった。「店を開いて1ヶ月、ただただ一生懸命頑張った感じ」

 「自分が楽しければお客さんも楽しいと勘違いしたこともあった。たまに、お客さんが笑っていない時があると気がついた。お客さんに、ここはダメと教えてもらって助けられた」と話す。

 仲間が集まる場所という意味の『Pal Place(パルプレイス)』には、ママの手料理と若いスタッフとの会話を楽しみに、幅広い世代の客が足を運んでくる。中には、夜の食事を目当てに来る客もある。

 宇多田ヒカルの歌が得意で、客や従業員からも絶賛される。名前の一美(ひとみ)の“ひっと”とあだ名で親しまれる。33歳、今が旬のママ。

Pal Place(パルプレイス)
小樽市花園1-11-21
営業時間:19:00〜2:00
定休日:なし
0134-34-0700

 10月のベストママ 2008

石川 久美子 ママ

 小樽の花園飲食街で、カラオケ好きなら知らぬ人はいないカラオケ店「LEAGUE(リーグ)」の店長。

 同店は、花園公園通りと花園ネオン街のどちら側からでも入店でき、毎夜、地元客の歌声が花園に響き渡る。

 小樽出身の店長は、7年前にアルバイトとして同店で働き始め、5年前に正社員、3年前に店長に昇格した。「地元のお客さんで、私を見たことがないと言う人はいないはず」とニッコリ。

 店長になってから携わった経営だが、一時、大手カラオケ店の進出などで苦しくなり、頭を悩ませたこともあったという。

 しかし、清潔をモットーに、掃除を徹底し、スピーカーなどの音響や接客にこだわりを持って営業を続けたことで、今では売上げも回復傾向にある。「地元のカラオケ店だから、地元客に愛されるように頑張った」

 「現場能力ならどこにも負けない自身がある。小樽のお客さんは、顔なじみの方がほとんどなので、マニュアル通りに接客をしていては、臨機応変に対応出来ない。接客の仕方は、スタッフの個々に違うが、お客さんには好まれている」と自信を見せる。

 接客業は高校生の時に少し経験しただけだが、今では、接客にとことんこだわり、「接客業が趣味。楽しくて楽しくて」と目を輝かせる。

 客は30〜50代が多く、花園飲食街にある店だからと、飲み物にも気を使う。「絶対、出来あいの業務用カクテルは出さない。どんなに忙しくても、本物のリキュールを使って飲み物を提供する。リキュールの値段も上がっているが、楽しんでもらいたいから頑張る」と話す。

 大手カラオケ店の進出が多い中、地元客に喜んでもらうようにと懸命に努力を続ける接客好きの店長。

カラオケLEAGUE(リーグ)
小樽市花園1-11-10
営業時間:平日・日曜日12:00〜翌3:00(受付2:00まで)
    金・土・祝前日12:00〜翌5:00(受付4:00まで)
0134‐25‐3378

 9月のベストママ 2008

木村 幸 ママ

 小樽・札幌の数々のレストラン修業で、いろんなシェフの技を盗んで、自分流にアレンジしたイタリアンが自慢。旧手宮線沿いにあるダイニングバー『月の中』の店長。

 小樽出身の31歳。高卒後、舞台照明の専門学校に通い、講師の「どんなに感動するライブでも、照明がないと始まらない」の言葉に感動するが、照明の仕事を始めるも半年で退職。ホテルやパチンコ屋でアルバイトを転々としていた。

 友人と訪れた緑町のレストランでココナツムースに出会い、その美味しさに感動。“食べ物で人にも感動を与えることが出来るのか”とケーキ屋でパティシエ修行をすることにした。

 しかし、修行していたケーキ屋が、大量生産型に移行しはじめ、技術を学ぶことが出来なくなり、やむなく退職。辞めたその日に、ココナツムースを食べた店のシェフにバッタリ遭遇。寿司屋通りにあった海猫屋2号店で働くことになった。魚おろしやブイヨンの取りかたなど、調理の基本的なことからみっちり学んだ。このシェフの引退と同時に同店を辞め、今度は「ミクニ サッポロ」に。

 昨年7月から、「月の中」の店長となった。昼と夜、調理とホールを1人で切り盛りする。忙しい時は、1階・2階・テラスの約30席を行ったり来たり。ちょっと店が落ち着いた時に、手宮線に住む猫たちが訪れ、至福の時を感じている。

 「最初はがむしゃらに頑張った。行った先のシェフの技術の良い所取りをして、自分流にアレンジした。トマトとモッツァレラのジェノベーゼがおすすめ」とニッコリ。3人前と1.5人前のスパゲティを10種類、このほか前菜やピッツァもある。

 パソコンが苦手で、メニューは全部手書き。さっぱりした気性で、休みの日は、風呂に行ったり、スロットに行ったり、休日のオジサンみたいと言われる女性シェフ。

ダイニングバー 月の中
小樽市色内1-14-10
営業時間:ランチ 11:30〜14:30(月〜金)
     ディナー18:00〜24:00
定休日:日曜日
0134-24-3199

 8月のベストママ 2008

近藤 順子 ママ

 榎本武揚没後100年祭や潮まつりの地域のイベントで、着付けやメイクに大忙しだった美容室ヴィーナスの三代目ママ。「イベントをすれば、市民は外に出てくる。小樽を活気づけるには、何かイベントをしないといけないと感じた」と振りかえ る。

 ヴィーナスは創業100年を超える小樽の老舗。美容専門学校時のインターシップ先がここだった。卒業後、同店で働きながら修業を始めたが、見て覚えるという古典的な教えに反抗して上京。ネイル・メイクの専門的な資格を取るため、昼も夜も勉強漬けに。

 1年後、東京で就職が決まったものの、両親から「北海道に戻らなければ仕送りを止める」と脅されて、泣く泣く帰樽。「もう一度学校に行く」 と嘘をついて、仕 送り付きで数ヶ月東京で遊んだ。「親のお金だから遊ぶことが出来たが、自分でやりくりしていたら絶対出来なかった。でも楽しかったわ」と当時を懐かしむ。

 小樽に戻り、またヴィーナスで働き始め、二代目の長男と結婚。その後、三代目として大活躍。地域の美容室として、潮まつりでは、ミス潮の着付けやメイクに協力。旅行好きのママは、オランダ・ベルギー・スペイン・フランスなど様々な国を訪れ、ショーを見ては潮まつりの参考にしている。

 「第1回の潮まつりから、ミス潮のメイクや着付けを担当した。40年の間、他の店も回ったが、最近はまたうちでしている。商大に応援団があった頃は、商大・北大の対面式で、メイクや着付けも手伝ったりした。地域に密着した美容室だと思う」

 美容専門学校の教師としても活躍。働きながら資格を取るとはどんなものかと、55歳でエステの勉強もした。学校の卒業生たちは、“ママ元気!”と頻繁に店を訪れる。

 おっとりとした口調で優しさがにじみ出る小樽の美容師のタマゴたちのお母さん。

ヴィーナス
小樽市花園1-1-3
営業時間9:00〜18:00
定休日:火曜日
0134-32-0575

 7月のベストママ 2008

菅原 由美子 ママ

 たまたま客として飲みに訪れた、小さな屋台が軒を連ねるおたる屋台村「レンガ横丁」(稲穂1)。「店をやらないか」と誘われ、1年半前にオープンした、四季遊食 季節料理・鍋処“酒房きまま”のママ。

 「気ままに飲めて、気ままに入れる店って、いいじゃない」と、気軽さをアピールしつつ、メニューには、外国人観光客も多く訪れるため、英語・中国語・韓国語での説明文と、料理の写真をつけるという細やかな気遣いも。「写真を見れば、言葉が通じなくても分かってもらえるのよ」

 小樽で生まれ育ったママは、「母親の料理のレパートリーが少なかったから、小学校の時から、料理の本を買って覚えた」

 「田舎くさいところが好き。札幌とか東京に遊びに行くけど、住みづらそう」と、小樽大好き人間。狭い屋台特有のアットホームさが、ママと客との気楽な会話を生む。わざわざ道外から一泊かけて訪れる常連客もいる。「リピーターが多いんだけど、一度思い出せないことがあって怒られたことがあるの」と頬を赤くして反省しきりだ。

 冬には、特製の一人鍋もあり、気楽なママと酒を飲みながら味わうことが出来る。

 つまみには、まぐろ酒盗400円・銀だら700円・そば味噌300円。鍋には、きりたんぽ800円・豚チゲ800円などが並ぶ。

 手づくりの季節料理に腕を振るう、小さな屋台を仕切る笑顔が素敵なママ。きままHP

酒房きまま
小樽市稲穂1-4-15 レンガ横丁
営業時間:17:00〜24:00
定休日:火曜日
090-2051-9064

 6月のベストママ 2008

斉藤 友希栄 ママ

 ハーブの専門店「ナチュラスハーブ」のママ。亡くなった父のカメラ屋の店舗を利用し、癒しと安らぎを提供する。

 小樽で生まれ育ち、高卒後、東京の美容学校へ。ホテルニューオータニに就職したが、専門学校で学んだ美容師ではなく、エステ部門に配属となり、エステティシャンになった。結婚して九州に移り、エステサロンを開業し、アロマコーディネーターの資格も取得。

 防腐剤などの化学薬品が使われる化粧品に疑問を感じ、天然のものだけで良い品を作りたいとハーブ(香草・薬草)の研究を始めた。様々な種類のハーブを庭に植えて、化粧水やマッサージオイルなどを作ったり、肌に良いハーブやダイエットのためのハーブの植物療法を勉強した。

 父親が亡くなって小樽に戻り、9年前、父の残した店舗を利用して、ハーブの専門店をオープン。「最初の年は、一日5,000円の売上だけで、これでは、ご飯を食べていけないと、一年で店を閉めて、仕事を探す予定だったが、地元のお客さんが、少しずつだが通ってくれるようになった。地元の人に助けられて今営業出来ていると思う。本当にありがたい」と話す。

 血液さらさら茶・すらりダイエット茶など、100種類のハーブティーを揃える。ハーブ教室や植物療法講座、アロマコーディネーター養成レッスン、アロマエステなどを行い、「オープンからずっとエステに通われている方が、うちのエステに通うと、化粧代がいらなくなるぐらい安あがりだと、喜んで頂いている」という。

 「夢は、死ぬまでに素敵なハーブ園を作ること。ラベンダーとかミントを植えたいわ。誰か土地を提供してくれないかしら」 と笑う。さらに、「せっかく小樽に帰ってきたのだから、小樽が元気になってもらいたい」と、小樽の若い人たちを集めて、食事会を開催し情報交換の場を提供している。

 「私たちの年代が、若い人たちを育てないといけない。少しでも小樽の若い人たちが情報を交換して、小樽で楽しい時間を過ごしてもらえるようにしたい。お節介おばさんなの、うふふ」 と、ハーブの香りに包まれる店内で、地元小樽の活性化を願っている。

ハーブの専門店「ナチュラスハーブ」
小樽市富岡1-3-12
営業時間:10:00〜19:30
定休日:第2・4日曜日・月曜日
0134‐24‐5522

 5月のベストママ 2008

佐藤 光子 ママ

 小樽の古い建物を利用し、ゆっくり癒しの時間を提供する、小さな宿と喫茶店「おたる北運河 かもめや」のママ。

 歴史を感じさせる重厚な引き戸を開けて店内へ入ると、「いらっしゃいませ」 と、ゆったりとした特徴的な声で客を迎え入れる。下宿先のお母さんのようだ。

 小樽出身。札幌の大学を卒業後、上京し、編集者の道へ。20年後、ご主人を亡くしたことで小樽に戻り、実家の鉄工所を手伝った。49歳の時に、ブランクはあったものの、新聞社のフリーペーパー編集を始めた。

 昨年定年を迎えたところ、小学校・高校の親友から、「水産加工会社(事務所兼自宅)の商売が終わったが、建物が壊されるのは嫌だから、一緒に宿をしないか」とオファーがあった。

 「人生は常にチャレンジ。どんなに年をとっても、一生新しい道。前向きにやる」と、一大決心。建物を改装し、小樽に遊びに来る人のお母さんに転身。2007(平成19)年7月にオープン。昼は喫茶店として、コーヒーや紅茶(400円)のほか、フルーツ酢(500円)を提供。夜は宿泊客を迎え入れ、喫茶店は談話スペースとして開放。和室2・洋室2の4室で、1泊(素泊まり)和室(大・小)4,200円、洋室5,000円、洋室(セミダブル)6,000円(2名利用は5,000円)。セミダブルの洋室は、昭和のレトロな雰囲気を醸し出し、ノスタルジックな小樽を求める旅行者に人気だ。

 「大変だけれど、色々な方に会えることが嬉しい。うちの店に来てくれる人は、自分の波長と近い感じがして驚く。なんでも2年間は大変だけど、その後はだんだん慣れてくる。この仕事もそうなれば」と笑う。

 丸いメガネの下から、優しい目を覗かせる「かもめや」のママ。

 小さな宿と喫茶店「おたる北運河 かもめや」HP

小樽市色内3-4-4喫茶
営業時間:12:00〜19:00
定休日:水曜日
0134-23-4241

 4月のベストママ 2008

赤沢 妙子 ママ

 小樽堺町の移り変わりを23年間見つめてきた喫茶店「さかい家」の店長。

 1907(明治40)年建築の和風商店(小間物雑貨卸・久保商店)を利用し、レトロな雰囲気を醸し、落ち着ける喫茶店。店内へ入ると、靴を脱げばいいのかと迷うほど、木の床板はピカピカに磨かれている。23年前に姉と二人で始めた店は、観光都市・小樽の堺町通りの顔にもなっている。

 仁木町で生まれ育ったが、父母は小樽で働き、親戚も小樽に住んでおり、「どちらかというと仁木よりも小樽の方が庭って感じ」 と話す。高校は仁木を離れて小樽の商業高校へ。卒業後、小樽市内でOLとして10年以上勤めたが、35歳の時に「昔はターニングポイントと言われたこの時期に何か新しいことをしたかった。単純に食べることが好きだから、飲食出来る喫茶店をやりたい」と決めた。

 市内各所を見て回ったが、泥で真っ白になっていた空き家のこの建物を見て、内部の重厚な金庫や窓格子、2階の雰囲気に一目ぼれ、即決したという。20年前の堺町通りには北一硝子しかなく、何日持つかと言われたこともあったという。 しかし、「旅に出た時はちょっとでも良い雰囲気のところに行きたいと思っているので、この雰囲気のある店で営業を続けていれば、いつかそう思うお客さんが来てくれると信じてやってきた」と振りかえる。今では、小樽の古い建物を利用した喫茶店として人気を博している。

 JAZZを静かに響かせて、昔懐かしいレトロな雰囲気を大事にする店のこだわりは、客がゆったりくつろげるように、席の間隔を広くしている。看板商品のあんみつやぜんざいの白玉も餅も手作りで、アイスクリームは特別注文している。

 「店をオープンする時は、小樽の地元の人たちにバックアップしてもらった。本当に感謝している。古い建物を利用して営業することで見直され支持されて、小樽に来た時は必ず寄ってくれるお客さんもいるので本当に幸せ」とニッコ リ。

 多くの観光客が行き交う堺町通りのちょうど中間点に位置する『さかい家』は、小樽らしいレトロな雰囲気でゆったりとした時間を提供する。

さかい家
小樽市堺町4-4
営業時間:4月〜10月 10:00〜19:00
     11月〜3月 10:00〜18:00
定休日:不定休
0134-29-0105

 2月のベストママ 2008

花和 恵 ママ

 梁川通りの道道小樽港稲穂線側にある、中国茶・台湾茶・健康茶の「心天茶香(しんてんさこう)」のママ。

 茶壷(チャーフー・急須)、 茶杯(小さな湯のみ)、茶海(チャーハイ・ピッチャー)を茶台に乗せた、中国茶芸様式を本格的に取り入れ、二日酔いや脂肪燃焼効果のある健康茶など18種類の茶葉を揃えて、ゆったりと心休まる時間を提供する。1種550円から650円程度で、何杯でも楽しめる。

 伊達出身で、高卒後、旭川の看護専門学校へ。倶知安の厚生病院に4年、市内の東小樽病院に2年勤務。知人の店で、マスターであるご主人・貴心(たかひと)さんに出会った。出会って2ヶ月、ニュージーランドや、タイ・ベトナム・カンボジアなどの東南アジアの国々を歩いてめぐった。「若い時にしか出来ないかもと思って。考えるよりも先に行動に出ていた。めちゃめちゃだった」と苦笑。

 6年前に結婚し、友人から結婚祝いにもらった茶壷がきっかけで中国茶に魅了され、札幌の専門店に何回も足を運んでは中国茶芸を学んだ。本場の雰囲気を体験するため、台湾の問屋や茶畑を見て周り、地元の人の温かさ・穏やかさに触れた。

 看護師の仕事をきっぱり辞めて、2007年8月、中国茶専門店をオープン。居酒屋だった内装をアジア風に改装。作業のほとんど全てを、夫婦二人で行った。

 店に入ると、優しい笑顔で客を迎え、その日の体調を聞いて、それに合った茶葉を勧めてくれる。「プーアル茶は発酵が強いので、茶葉が開いてからの二杯目が美味しい」と、いちばんおいしい飲み方を伝授。

 「まだオープンしたばかりで、あまり知られていないが、お客さんに恵まれている。女性のお客さんが多く、ゆったり静かに休んで下さるので大変感謝している。中心街よりもちょっと外れにあるので、ゆったりのんびりしていただきたい」

 店主(恵と貴心)の二人の“心”と茶が香る「心天茶香」で、疲れた身体を癒しに訪れてみては。

心天茶香(しんてんさこう)
小樽市稲穂4-3-9
営業時間:12:00〜19:00
定休日:金曜/不定休
0134-23-9592

 1月のベストママ 2008

甲谷 京子 ママ

 小樽の観光名所・堺町通りのメルヘン交差点近くのレストラン『時代屋』のママ。

 トレードマークのバンダナを頭に巻き、店内をきびきびと動き回わり、50種類もあるメニューの仕入れから調理までを一手にこなす。料理の一品一品に独特の工夫がなされており、味付けの良さから常連客や観光客の人気も高い。

 多くの人に支えられ、開店から既に22年もの年月が過ぎ去った。今では観光名所となった堺町通りの変遷を身をもって眺めてきている。開店当時は、周辺はオフイス街で、いろいろな会社が軒を列ねていた。このため、店はモーニングサービスの客で大賑わいだったという。

 小樽生まれで、手宮小、末広中から潮陵高(定時制)に。バレーの部活に夢中になりながら、札幌の会社に勤務。21才の時に、高校の同級生と結婚。「ずーっと続いているのは、私が家に居るより、店に居る方が多いからかな」と、大きな目が笑う。

 最初は商売を始めるとは思わなかったが、花園ではやっていたスナックを譲ってもらい3年間続けた。「時代屋」も開店し、当初は2店を経営していたが、店を行ったり来たりでは無理があるので、入船の一店に集中した。

 当時はコンビニもなく、堺町には、北一硝子の事務所兼店舗が一軒あるだけで、オルゴール堂も家具屋さんで、観光バスもまだ来ておらず、周囲はオフイス街で会社員が溢れていた。朝はモーニングサービス、夜は食事と宴会で、一日中本当に忙しかったという。 

 一度食べた味は忘れないと言うママは、レストラン三幸に勤めていた時に食べさせてもらった、当時は珍しかったステーキ・グラタン・ドリアの味が舌に残っていなかったら、店はやらなかっただろうときっぱり。

 時代も変わり、今では口コミで知った観光客が一様に「こんにちは」と言って店の扉を開ける。

 休みの時に海外旅行に行くのが趣味で、これまで アメリカからアジアまでを経験し、食材を仕入れる。名物のカレーには、タイで手に入れた23種類の香辛料が入っており、札幌からわざわざ食べに来る客も多い。

 忙しい日々を送るママは、ビールが大好き。「本当にビールっておいしいわね!」。つぶらな瞳が一段と大きくなった。

時代屋
小樽市入船1-2-28
営業時間:AM11:00〜PM11:00
定休日なし
0134‐29-0282