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 12月のベストマスター 2013

中森 信人 マスター

 小樽市民の台所・小樽中央卸市場内に店舗を構える「硝子工房NAKAMORI」代表の中森信人さんは、大阪出身の36歳。

 子どもの頃から、人と会話するのが好きで、よく人を笑わせていた明るい少年だった。専門学校へ進学し、プロダクトデザインを学ぶ。ガラス工芸コースの授業の中で吹きガラスを体験し、ガラスの魅力に取り憑かれた。小樽のガラス工房からの求人があり、迷わず就職を決め、卒業と同時に20歳で小樽へ。

 祝津と臨港線にあるガラス工房で5年ずつ修行した。小樽の雪を見た時は、雪の中へダイブし感動したが、就職先の工房の雪かきは辛かった。でも、小樽は海と山に囲まれ四季があり、景観も良く歴史的建造物などの建物も素晴らしく、好きな町だという。そんな小樽に移住し、今年で16年目となる。

 29歳でガラスが縁結びとなり結婚。2007年12月に工房を開店。同市場を店舗に選んだ理由は、「まずは、地元の人に買い物ついでに小樽のガラスに触れられるよう、市場内にガラス工房があれば、より身近に感じてもらえるのでは?」と考えた。

 市民が“小樽はガラス工房が多い町であること”を改めて認識し、全国へ広がってもらえればと、市場の店舗を知人に紹介してもらい、天井の高さや雰囲気も気に入った。市場の中では異業種で、みんなの理解があって開店することができたという。

 ガラスへのこだわりは、ガラスの綺麗さ・透明感を活かし、ここの工房だけで作った製品を販売。ひとつの作品で2度楽しめる物。使っても良し、飾っても良しを心がけている。

 ガラス職人の修行は、ここで良いというのはなく、常に修行中だという。作品の構想は、日常生活の中で、ふと頭に浮かび、ひらめいたものをメモしている。グラスも好きだが、ガラスの塊を形にかえたオーナメントなど、ひと工夫したものが好き。たとえば、牛のペーパーウエイトは写真立てやカード立てにも使え、いろいろな用途に使ってもらえれば満足!

 当店のおススメは、吹きガラス体験で、限られた時間ではあるが、制作工程の中で、ガラスの変化を楽しんでもらいたい。溶けたものが形になり、徐々に冷めて硬くなっていく。最初から自分で隅々まで体験することに意義があり、手作り感満載の体験となっている。

 グラスと一輪挿しの2種類を用意。どちらも2,625円で、作品は後日郵送(別途郵送料)。小樽駅から徒歩3分と便利。是非、多くの人に吹きガラスを体験してもらいたいと呼びかけている。

 ガラスに惚れて小樽に移住し、大阪なまりを感じさせない。物腰の柔らかい中森さんは、修行時代も、店を出す時も、店を続けるにも、努力家のガラス職人だった。

硝子工房 NAKAMORI
小樽市稲穂3-11-4 小樽中央卸市場内
電話:0134-27-6475
FAX:0134-24-2335
営業時間:9:00〜18:00
定休日:日曜日・祝日

 11月のベストマスター 2013

作佐部 直哉 マスター

 小樽では数少ない天ぷら専門店「梵(そよぎ)」の店主・作佐部直哉さんは、小樽出身の37歳。

 子どもの頃は、おとなしく手の掛からない子で、物心がついた頃には料理に興味を示し、料理をテーマにしたTV番組を好んで良く見ていた。高校卒業後、札幌で和食の世界へ入った。修行を重ね、小樽出抜小路の天ぷら屋で働いていた。

 “いつかは独立を!”と夢見ていた。自分のイメージにほぼ近い今の店と出会い、7月25日オープンへ漕ぎ着けた。

 店名の「梵(そよぎ)」は、仏教に使われる「ぼん」という字で、木が風を受ける様に、“そよそよやすらぎ”を意味していることから名づけた。

 店の特徴は、天ぷらを中心とした和食で、一品料理も提供。衣は油をあまり吸わないよう薄くつけてからっと揚げ、野菜などは素揚げに近く、食材の味を活かして提供。常に揚げたてを食べてもらうために、カウンター越しに、お客さんの食べるペースを見計らい、目の前で食材をひとつひとつ揚げている。

 絶妙なタイミングと絶賛する客も多い。あなご天丼などのランチは土日もあり、お茶漬けの上に天ぷらを乗せた天茶も変り種。おススメの梵御膳1,500円は、天ぷら6品で、エビなどの定番物と季節の旬の物を合わせて提供し、締めはかき揚げの小天丼か小天茶が選べる。

 時には山菜を自分でに採りに行き、キノコなど一品料理の食材に使うことも。ゆり根、さつまいもの安納芋(あんのういも)、生麩などの天ぷらも珍しくて喜ばれる。小樽らしい八角も天ぷらで味わうと絶品。黒葡萄の一種のピオーネ揚げは、香りもさわやかで天ぷらデザートとして好評。

 小樽では、天ぷら屋があまりないので、専門店の開店を喜ぶお客さんも多く、カウンター9席だけのこじんまりした店内を、今はなき小樽の天ぷら屋を懐かしむファンも多いという。

 今後は、「地域に密着し、地元の方に、“『梵』へ行くとうまい天ぷらが食べらる”と定着できるように、こじんまりとした店で、小樽を訪れる観光客にも、末永く愛される店を目指したい」と、天ぷら種もその他のメニューも、季節感や驚きの工夫で、食する人から笑顔を頂けるよう日々研究を重ねる。

 そんな仕事熱心な店主も、プロ野球観戦が好きで、楽天の田中投手の行方が気になる野球ファンの一面もある。「常に揚げたてを提供できるように心がけ、自慢の天ぷらを味わっていただきたい」と、今日も天ぷら油と格闘する。

 母親や妻、姉など家族が店を手伝い、アットホームな雰囲気で、細やかなおもてなしの天ぷら屋「梵(そよぎ)」の店主は、全力投球中!

てんぷら 梵(そよぎ)
小樽市色内1-12-8
電話:0134-24-7220
営業時間:11:30〜14:00
     17:00〜21:00(LO:20:30)
定休日:水曜日
客席:9席

 10月のベストマスター 2013

横井 孝一郎 マスター

 朝里3丁目の国道5号線沿いのラーメン店「孝一郎」代表の横井孝一郎さんは、札幌出身の29歳。

 子どもの頃は、わんぱくな野球少年だった。中学から付き合っていた女性と18歳で結婚し、現在4人のパパ。

 ラーメン店でのアルバイトが始まりで、その後、札幌、名古屋、東京、九州とラーメン修行をし、この道13年目。最初は、安易な気持ちでラーメン店へ入り、包丁も使えない、麺上げもできず、難しさを目の当たりにした。そんな難しいラーメン店の仕事にどんどん惚れていったという。その時の店主が29歳。仕事をはじめ、人生についても学び「俺も29歳までに店主になってやる!」と、店主を目標に、1軒のラーメン店じゃなくいろいろ見てみたいと、21歳で名古屋で修行。その後、東京へ。そこで知り合った九州の人のつてで、九州で博多ラーメンを学んだ。26歳で、札幌でラーメン居酒屋を出店し、念願の店主となった。開店時間が18:00から朝の5:00までと長かったため、子どもとの時間を持ちたいと考え、店舗付きの住宅を探したところ、現在の店舗が見つかり、2011年12月に「孝一郎」をオープンした。

 妻と二人三脚で店を切り盛りし、店内は19席対応でき、テーブル席もあり家族連れの来店もOK。ラーメンはとんこつをベースに、こってり味噌、醤油が人気。とんこつが苦手な人には昔風ラーメンも用意。ラーメンに入れる「薬味」を充実。刻みねぎは入れ放題。定番のコショウ、一味、ラー油に加え、特性カレーパウダーも各テーブルに用意され、それぞれの好みにあわせカスタマイズを楽しんでもらいたいという。こだわりはなく、とにかく美味しいと思うものを提供し、お客さんからはヒントを掴む。また、朝里地区ということで、当店オリジナル塩味でアサリで出しをとった「あさりラーメン」を提供。丼に残ったスープにご飯を足してお茶漬けで2度楽しめると評判のメニュー。平日のランチでは、ラーメンの大盛りやライス付き、日替わりでまかないのチャーシュー飯や高菜丼をセットで提供。こちらもおススメとなっている。

 普段心掛けていることは、自分が行きたくなるような魅力的な店にしたい。自分を信じて努力すること。将来の夢は、このまま年をとっても営業を続け、空腹の学生へ安くて美味しいものを振舞えるような大きな器の店主になりたいという。

 休日には、温泉にゆっくりつかり、サッカーゲームに没頭するなど、リフレッシュしているそうだ。若い時に味わった悔しさを踏み台に、負けず嫌いな性格を活かして努力。笑顔が優しい横井さんは、熱いラーメン店主だった。

ラーメン店「孝一郎」
小樽市朝里3-6-19
電話:0134-54-1252
営業時間:11:00〜15:00(LO:14:30)
     17:00〜21:00(LO:20:30)
定休日:月曜日

 9月のベストマスター 2013

木村 年宏 マスター

 海鮮丼屋「小樽ポセイ丼」の木村年宏さんは、27歳の若手社長。札幌出身で、中学生の頃から、家の近くの乗馬クラブへ通い、将来は競馬関係の仕事に就きたいと馬術を学ぶ。持ち前の運動神経を活かし馬術で専修大学へ推薦入学。国体出場や、全日本学生馬術選手権大会で2位の成績を収めた。大学4年間、馬小屋の上で寮生活を経験する。

 父は札幌で会社を経営。小樽で「ポセイ丼」を13年前に開店。飲食店のアルバイト経験や大学時代から同店を手伝っていたこともあり、大学卒業後、家業を継ぐことに。小樽へ来て今年で4年目となり、3年前から社長を務める。

 若く経験不足ということもあり、従業員とのコミュニケーションが大変で、ついてきてもらうのが大変だったと当時を振り返る。まだまだ勉強中だという。現在社員4人とアルバイトの20名以上の従業員を率いる。平均年齢22、3歳の若手が多い。働く人が楽しくなければ良い店はできないと、楽しい職場を心がけている。

 「ポセイ丼」という店名は、40〜50歳代が知るベストヒットアニメ「バビル2世」に登場するロボット・ポセイドンから名づけた。1号店をバビル2世の陸のしもべのキャラクター名「ロデム」とした。今年7月20日に2号店堺町総本店を開店し、3号店目は、バビル2世の空のしもべのキャクター名「ロプロス」店を構想中。小樽の堺町通りでの開店を目標としているという。

 店の特徴として、ロデム店は、海鮮丼を気軽にワンコインで食べられ、さくっと食べてさっと帰れるような店。2号店の堺町総本店は、朝仕入れた活貝を始め、炉端焼きの代名詞である大きなしゃもじで提供。パホーマンスや海鮮の迫力を楽しみ、小樽らしい海鮮を味わい、2階ではキッズルームを設けゆっくりとくつろげる。家族連れで来店できるよう工夫している。

 「味」と「価格」「小樽だけの特別」とこだわりを持ち、人気NO1丼は、ポセイ丼(2,100円)。新鮮な海鮮の代表食材(エビ、ホタテ、マグロ、イクラ、ウニ、サーモンなど)を色鮮やかに盛り付けした、必ず食べてもらいたいメニュー。NO2は、海鮮づけ丼(500円)。海鮮を特製だれにつけたワンコインどんぶりで、こちらも人気。

 小樽が好きで、堺町通りでの祭りや町おこしなど、この通りを優先的に考え、役に立ちたいと思っている。最近では、「小樽ゆかた風鈴まつり」があり、今年初めて祭りにかかわり、自分達で祭りを作り上げた。今年は勉強で参加し、来年は、経験を活かしてもっと、楽しんでもらう祭りにしたい。堺町通りを地元の人がもっと訪れ、1号店では気軽に海鮮丼を食べ、新店舗へはファミリーで、地元の方にもっと知ってもらいたいと願っている。

 休日には、乗馬クラブへ顔を出し、馬と戯れることもあるそうだ。こらからの小樽を元気づける「ポセイ丼」の木村社長は、爽やかな好青年だ。

海鮮丼屋・小樽ポセイ丼
堺町総本店:小樽市堺町4-9
電話:0134-61-1478、FAX:0134-21-2261
営業時間:10:30〜18:00
     18:00以降の宴会もOK(要予約)50名まで
ロデム店:小樽市堺町5-25
電話:0134-21-2260、FAX:0134-21-2261
定休日:年末年始 
海鮮丼屋・ポセイ丼HP

 8月のベストマスター 2013

佐藤 寛 マスター

 ゆずをモチーフにした陶器やガラス製品を販売する「ゆず工房」の店長佐藤寛さん(34)。

 小樽生まれの小樽育ち。小樽で地元に根付いた仕事がしたいと、北一硝子へ入社。9年間勤務した。そこで札幌から小樽の硝子が好きで就職していた亮子さんと出会い結婚。亮子さんが先に「ゆず工房」へ勤務し、愛知県の本社が小樽の「ゆず工房」から撤退の話を聞き、佐藤さんが店長となり引き継ぐことになり、今年で4年目となる。

 店名は、小樽の冬景色の中に“ゆず色”のような温かい雰囲気の店を作りたいと先代が名づけた。それを、温かい笑顔の佐藤夫妻が雰囲気を守り続けている。

 店内には所狭しと硝子製品や陶器が並び、3,000点以上が店内を飾る。ふくろうやお地蔵様、季節の雛人形や節句、干支、見ているだけでも癒され、次第に欲しくなる。

 亮子さんオリジナルのトンボ玉は、中に小樽の雪景色を描いた「雪の結晶」シリーズとして製作販売。細かい作業となるがロマンチックな作品に仕上がっている。

 自分で作るトンボ玉製作体験は700〜2,000円。トンボ玉をモチーフに指輪やペンダント、ストラップの製作体験できる。ゆずの形をあしらったトンボ玉はプラス300円。トンボ玉とは、「穴の開いた硝子の玉のこと。江戸時代に広く人の手にわたり、簪や根付の装飾品として使われていたガラス工芸のひとつ」と説明があった。

 佐藤さんは、珍しいガラス製品を見つけたり、探したりするのが好きで、小樽近郊のガラス作家の製品や沖縄の作家の陶器も販売している。店内に吊るされた風鈴が夏らしさを演出している。

 石狩のガラス作家が作る、使用済みのコカコーラやペプシコーラの空き瓶や廃材を温め、吹いたり曲げたりして違う形に生まれ変わる「ファッション・ボトル・アール」も展示販売している。ちょっと珍しいガラス製品に目が留まる。

 佐藤さんは、「探してみてあっと驚く楽しいガラス製品に興味があり販売している。可愛いものから驚きのガラス製品があり、ご来店のお客さんに楽しんでもらいたい」と話す

 神奈川の80歳代のお客さんは、製作体験が気に入り、毎年、市内のホテルへ泊まり、自分で作り楽しんで帰られるれるという。タイやシンガポールなどの海外からのお客さんも多く、出会いを大切にしているという。小学生から高校生の修学旅行生の製作体験も応じている。

 今年4月から2号店(色内1-6-23)を、駅前通りにオープンさせた。「ふらっと立ち寄り、トンボ玉体験や変わった雑貨などを見て楽しみ、気に入ったものを探してもらえれば」と話した。

 ゆずの癒される色や形が店内に広かり、子どもから大人まで楽しめる「ゆず工房」。ガラスが縁結びとなった佐藤夫婦の優しい笑顔が今日も絶えない。

ゆず工房
小樽市色内2-2-21
電話:0134-34-1341(兼FAX)
営業時間:9:00〜18:00(5月〜10月)、9:00〜17:00(11月〜4月)
定休日:1月4日・5日

 7月のベストマスター 2013

後藤 章平 マスター

 小樽の老舗ラーメン店「らーめん一番」の後藤章平さんは、28歳の独身若手店長。

 小樽生まれの小樽育ちで、子どもの頃は少年野球団に入り、運動好きの活発な少年だった。後藤店長が子どもの頃からあった一番のラーメンが大好きで、小さい頃からよく食べていた。

 ラーメン店に勤めるきっかけは、3年前に同店から働かないかとの声がかかり、憧れの一番で働けるなんてこんな嬉しいことはないと、喜んで働き始めた。先代の「一番」の味を2代目店主が受け継ぎ、昔の味に近づけようと努力し、現在の場所に2004年に移転し、現在に至る。

 1年前から店長となり店を任された。店長となってからは、休日でも1度は出勤し、スープを管理。スープを失敗しないようにとプレッシャーを感じているという。

 休日は何をしていますか?の質問にも「店に出ているから」と、休日を楽しむより、毎日が店長という責任感を感じて過ごす後藤店長は、まさに「一生懸(命)麺:いっしょうけんめん」だ。

 店オリジナルのスープは、とんこつベース。ランチタイムは11:00から14:00までで、ラーメンとセットで注文すると半チャーハンとチャーシュー丼を各150円で提供。おススメはと尋ねると、「味噌ラーメン。濃厚なとんこつスープがとろりとしていて美味しい」と目を輝かせて答える。

 従業員みんなで考案した6月18日からの新メニュー「つけめん」は、魚介とんこつスープが濃厚。あったかスープに冷たい麺をつけて食べる。9月末までの期間限定で提供。今後も、従業員みんなの意見を組み込んだ新メニューの開発に努力したいという。10月からの新メニューに期待したい。

 15:00から17:00まで仕込みのため店を閉め、味噌を2時間かけて練り仕込んでいる。この大変な作業があってこそ、みんなに愛されるラーメンをと、体力勝負で取り組んでいる。市民から「ずっと続けて欲しい」と声をかけらえることが多く、そこで、また頑張ろうと意欲が沸いてくるという。

 今後は、4人の従業員それぞれが、店長になれるように、各地に店を広げたいとしている。今年、3月に旭川に1店舗展開している。

 「みんな元気よく楽しく仕事をしている。ランチセットでチャーハンも美味しく安く提供している。まだ、一番のラーメンを食べたことがない人が意外と多い。一度食べるとやみつきになる味。是非、ご来店を」と呼び掛けている。

 小樽のイケメン店長ベスト10入り間違いなし。“一生懸(命)麺”を合言葉に、日々頑張る「らーめん一番」の後藤店長。

らーめん一番
小樽市稲穂3-8-10
電話:0134-22-5517
営業時間:11:00〜15:00、17:00〜19:30 ※スープがなくなりしだい閉店
定休日:月曜日

 6月のベストマスター 2013

小倉 英輔 マスター

 市内稲穂町で30年以上営業している「cut-house-ogura」(カットハウス・オグラ)は、家族3人の経営。息子の小倉英輔さん(34)は、店長を務めている。

 英輔さんは小樽生まれ。父の経営する「床屋さん」を見て育ち、理容師に興味を持つ。髪に触るのが好きで、理容師は長く続けられると思い、高校卒業後、専門学校で1年間学び、手稲にある理容室で1年間修行し、理容師の国家試験に合格した。

 手稲の理容室で働いていた23歳の頃、父の店に欠員があり、他で働くことを考えいたが、家業を継ごうと現在に至る。今年の1月に入籍、8月にはパパになる。

 理容師の資格を取得しても、日々、技術を学ぶ姿勢を忘れない。小樽理容組合に加入し、以前は、年3回ほど大会に出場。カットやセット、オーソドックスクラシカルスタイル(刈上げ)など6部門について競う大会への出場は技術を磨くことになるという。

 今年も6月に全道大会があり、優勝すると全国へと進むことができる。大会出場者は若い人が多く、年齢的にも今年が最後のチャンスと期待と寄せている。

 また、理容組合が主催する技術講習会を受講し、パーマ、カットの新しいスタイルを学び、ヘアスタイルなどの流行には敏感で、情報収集にアンテナを張り巡らしている。普段でも、道行く人の髪形を見るのが好きで、札幌では交差点そばに座り、通行人を眺めていたこともあったそうだ。

 仕事に一生懸命なマスターの休日は、ドライブで桜を楽しんだり、のんびりと過ごしている。

 両親も現役で活躍中。理容師美容師の資格を持つ母は、女性のカットやエステコースを担当している。マスターは女性のカットもOK。

 この店を現状維持し、繁盛店になれるように頑張り、将来はもっと店を大きくしたいと言う。

 「出来る限りずっと続け、お客さんにも長く通ってもらいたい。ゆっくり、のんびりできる店を心がけ、気軽に休みに来ていただきたい」と話した。

 英輔マスターは、用途に合わせて5本のハサミを使い分け、巧みな技術で手際良く散髪。あったかい笑顔で接してくれる小樽の「cut-house-ogura」の店長。

カットハウス オグラ「cut-house-ogura」
小樽市稲穂1-9-10
電話:0134-33-8780
営業時間:平日9:00〜19:00、パーマ受付18:00まで
     日・祝日9:00〜18:00。パーマ受付17:00まで
定休日:毎週火曜日・第3月曜日、月曜日は予約制

 5月のベストマスター 2013

大舘 和己 マスター

 5月20日で開店4周年を迎える「NEST」(ネスト)のマスター大舘和己さん(35歳)は、生粋の小樽っ子。シャイで、一見控えめな文科系の雰囲気だが、スポーツ万能なメガネが似合うマスター。子どもの頃から花園町付近でよく遊び、小樽の自然を活かした水泳やスキーを楽しむ少年時代を過ごす。

 店名の「NEST」とは巣を意味し、みんなが安心して集まって来られる巣のような場所の意味を込めて名付けた。

 ダーツチームに所属し、後志ソフトダーツ協会会員でもある大舘さんは、本格的にダーツを始めて7、8年となる。市内でリーグ戦ができるダーツバーは7店舗あり、その中の1つとして、ダーツとお酒が楽しめる。店内に、加入チームのユニホームを飾るほどの熱の入れようだ。

 カラオケも完備し、大舘さんが聞き役となったり、客同士がそれぞれに歌や会話を楽しんだり、ほのぼのとした雰囲気も楽しめる。

 飲み物はオール500円で提供。2時間飲み放題2,000円のプランもある。男性客が多く、小樽在住の常連さんも多い。以前は料理をしなかった大舘さんだが、最近は、試行錯誤し通しを出すこともある。

 店内の壁には、長方形に幾つも区切られたワイン箱の文字型が印刷され、来店者が自由にサイン出来るようになっていて、今後はサインで壁を埋めつくし、もっと店が忙しくなって欲しいと願っている。現在は、プロのダーツ選手などのサインが所々にあるだけで、まだまだスペースが沢山ある。是非、来店の際には、サインを残していただきたいという。

 口数の少ないマスターだが、客が帰る時には必ず「階段、急なので気をつけてください」と声をかけるらしく、常連客には、大舘さんが言う前に言われてしまうそうだ。

 取材後、「階段、急なので気をつけてください」と笑顔で声をかけてくれた。「老若男女、ダーツとお酒を楽しみに是非来ていただきたい」と、シャイなマスターのメガネの奥の優しい瞳も訴えていた。

NEST
住所:小樽市花園1-8-6フジノビル2号館2階
電話:0134-26-6033
営業時間:20:00〜5:00
定休日:月曜日

 4月のベストマスター 2013

前田 史弘 マスター

 スパルビル1階に2年半前にオープンした「居酒屋 天海」を営む前田史弘(32)さんは、12年間寿司職人を経験した板前さん。店名は、世話になった先輩が付けてくれた。

 生まれも育ちも小樽。子どもの頃、小学校では野球、中学校ではバスケットボールと、体を動かすことが好きな活発な少年時代を過ごす。両親が共働きで、自分で食事を作り、兄弟や友達に振舞って喜ばれたことなどがきっかけとなり、料理をするのが好きになっていった。

 小樽、札幌で板前修業を15年。その間、寿司職人として12年間経験を積んだ。いつか、自分の店を持ちたいと夢を抱き、40歳位で独立だと思っていた所、新妻の後押しで開店。家庭と店を同時期に持ち、新しい人生がスタートした。

 店内はカウンター10席。客層は、20〜30代の女性が6〜7割と多く、女性おひとり様でも気軽に入れる雰囲気。

 前田さんひとりで切り盛りし、食材の仕入れから仕込み、調理、メニューの考案や接客も全てこなし、培った経験を活かしながら日々努力を惜しまない。

 店の特徴は?と聞くと、「和洋中こだわらず何でも食べられる店、生ものや麺類、丼物までなんでも!」と言う。70品目以上のメニューを用意。旬の刺身から、若鶏のから揚げ、豚舌のデミグラス煮、この2品は、人気1・2番を占める。「本日のさしみ」など、前田さんおススメのメニューもあり、お客さんから、「本日のパスタは?」との依頼も多く、少しでも要望に応えようと務めている。

 酒好きで、飲み物の種類は100種類以上。梅酒や芋焼酎の種類も多く、紅茶梅酒や緑茶梅酒など珍しい酒も並んでいる。その中でも、「和リキュール」と言って、いちご、みかんなどの素材を活かしたリキュールをロックで味わうなど、新しい飲み方や旬の飲み物を提供し、あっと驚く顔が見たいという。常連に愛され、口コミで客の輪が広がる。新鮮な食材が手に入ったら、ホッケもカスベもお造りで、サプライズを演出してくれる。

 日頃心がけていることは、「自らが毎日楽しく仕事をして、美味しい食事はもちろんのこと、お客さんから“楽しかった”と言われるのが一番の褒め言葉。この言葉をかけてもらえるよう、当店へ来てサプライズを楽しみ、出会いがあり、隣同士会話が弾み、喜んでもらいたい」と言う。

 また、「体が動く限り店を続けたい。この仕事以外は出来ないし、天職だと思う。寿司職人の観点では辿り着けないことも多く、色々な人に教わりながら、試行錯誤している」と話す。

 休日は、野球やバスケットで体を動かしリフレッシュ、仕事への活力を養う。以前、ボーリング大会や花見を催したこともあり、今後は、店へ来てくれたお客さん同士が仲良くできることを企画したいと言う。

 最後に写真をお願いすると、「写真は嫌いなんです・・・」と、シャイな一面を見せた。新鮮な食材や旬を意識し、他では味わえないパフォーマンスが楽しめる、居酒屋天海の前田店主は熱き料理人。

居酒屋 天海
住所:小樽市花園1-11-24 スパルビル1階
電話:0134-27-7002
営業時間:17:30〜24:00(LO〜23:30)
定休日:日曜日・祝日
料理7品と飲み放題で3,500円予約受付

 3月のベストマスター 2013

越後 諒治 さん

 ウィンケルビレッジ受付裏の朝里川のほとりに位置し、自然と溶け込んだ木造作り建物「「Nether Land」(ネザーランド)代表の越後諒治さん(26)は、小樽生まれの小樽っ子。

 子どもの頃は、活発な方ではなかったという。市立花園小学校、菁園中学校、潮陵高校、北海学園大学経営学部を卒業後、東京での就職に憧れたものの、研修期間中に、小樽の居酒屋の家業を手伝うことに。

 いつかは独立したいと、2012年8月に、朝里の自然の中で食べられるスープカレーとハンバーガー店をオープンさせた。店名の「Nether Land」は、女子目線で考え、「ネザーランド・ドワーフ」という可愛いウサギの種類があり、そこから名付けた。

 野菜ソムリエを活かして、野菜を多く取ってもらいたいとカレーのベースになるスープにも野菜をふんだんに溶け込ませ、味噌、醤油、みりん等の和の調味料を使い、優しい味に仕上げている。当店一番人気は「ネザーランドセット」。スープカレーとライス、ハンバーガーのセットにドリンク付きで1,200円だが、かなりのボリューム。スープカレーはとろみ系とさらさら系からチョイス。定番メニューに加え、辛さやトッピングもお好みで。

 今一番力を入れていことは、当店自慢のカレーを自宅で食べてもらおうと、1杯からでも宅配をしている。札幌では定番となっているデリバリーを小樽でもと取り組み始めた。現在、新光町と望洋台を中心にしているが、いずれは市内全域に浸透させたいと言う。カレーは麺と違ってのびず、温め直しても美味しい。送料無料で土日も対応。容器代として30円プラスで、店内のカレーメニューを自宅へ配達。

 オリジナルの特注で玄米粉を使用したバンズと、越後さんプロデュースの手捏ねハンバーグ120gの炭焼きハンバーガーは350円から。

 昨年の潮まつりで売店を開いた時に大量仕入れした鶏の胸肉を、チキンカツにしてカレーにトッピングしてみると、意外と美味しく当店の人気メニュー「元祖チキンカレー」が生まれた。失敗は成功の基と感じた出来事だった。

 今後の夢は、“小樽は寿司”と言われるように、“小樽のNether Land”と言われるようになりたい。いろいろな方面で批判されると思うが、非常識を常識にしたいという。

 開店当初は、お客さんが来なくて落ち込んで日もあったが、接客が大事だと思い心がけた。スタッフ6名が明るく仲良く喜んで仕事ができるような環境を作り、数々の失敗や指導してくれる人々へも感謝する気持ちを忘れず、小樽のみんなへ自慢のカレーを届けようと奮闘する、「Nether Land」越後代表。

Nether Land(ネザーランド)
住所:小樽市朝里川温泉2-686 ウィンケルビレッジ受付裏
電話:0134-54-6556
営業時間:11:00〜15:30、18:00〜21:00(LOいずれも30分前)
定休日:月1回を予定
駐車場:7台、客数:28席(予約でパーティもOK)
移動販売車で各イベントに参加

 2月のベストマスター 2013

大貫 司 マスター

 1杯ワンコインでお酒が楽しめる「BEN」は、花園スパルビルの裏手にある。マスターの大貫司さんは、小樽っ子の33歳独身。ただ今恋人募集中。

 子どもの頃は、人見知りをするおとなしい子だった。スキーや水泳を習い、冬は天狗山ダイナッミクコース滑走、蘭島での水泳講習会で培った遠泳も得意だった。

 会社員となり、その後、バーに勤め、この道は10年以上。開店のきっかけは、今の場所を以前から知っていて、店の雰囲気が良くて「店を構えるのならここにしよう」と思っていたところ、空き店舗となり、実力試しと2009年9月に開店した。「BEN(ベン)」は昔からのあだ名。

 店の特徴は、安くて落ち着けて「俺の店へ遊びに来い!」の雰囲気だとマスターは言う。ダークブラウンの木のぬくもりを感じさせる店内は、カウンター席のみで10名。大貫さんひとりで切り盛りし、掃除からカクテル作りや接客まで、全部1人でこなしている。

 ビール、焼酎、ワイン、ウイスキー、カクテル、ソフトドリンクなど、すべて1杯ワンコインで飲むことができる。マスターが経験を基に、美味しいカクテルを即興で作ってくれる“おまかせカクテル”は人気のひとつ。

 店のロゴに小樽出身のTシャツデザイナーとコラボし、Tシャツ販売もしている。昨年末に始め20枚以上が売れた。

 おひとり様の来店者が多く、店内で友達となり、常連さんが集まり、誕生日にテレビをプレゼントされ、とても嬉しかったそうだ。店が狭く、広くした方が良いか、こじんまりした方が良いのか、思案中。

 大貫さんの趣味は“ゲーム”。特技は“おしゃべり”。ひとりで来ても、マスターのトークで楽しくお酒が飲める。店内には、カラオケもなく、会話中心に楽しんでもらいたいと言う。将来の夢は「仲間がいればいい!」と話す。

 店プロデュースのフォトブックを作る「フォトが繋ぐ想い」にも参加し、雪あかりの路にちなんだ写真を写して持って行くと、ワンドリンクサービスをしてくれる特典を用意している。また、大貫さん掲載の「小樽ジャーナル見たよ!」と言うと、ワンドリンクサービスしてくれる。

 グレープフルーツジュースとトニックウォーター、ブルーキュラソー入りのおまかせカクテルは、爽やかなブルーでさっぱりと、何杯でも飲めそう。

 また会いたくなるような温かい雰囲気の中で、 少年のような笑顔で話す、BENのマスター。

BEN
住所:小樽市花園1-11-17 スパルビル裏
電話:0134-26-6807
営業時間:20:00〜3:00
定休日:不定休

 1月のベストマスター 2013

谷野 弘明 店長

 小樽市総合博物館本館(手宮1-3-6)前にある、「あっぱれ手宮店」の店長谷野弘明さん(48)は、生粋の樽っ子。

 小樽にいながら、札幌光星高校へ通うまじめな高校生活の後、専門学校へ進学。社会人となり、数々の職業を経験したが、いつかラーメン屋を持ちたいと、1998年に同社へ入社。

 「とんこつラーメンあっぱれ亭」(手宮1・清水正己社長)は、1995年5月に手宮店をオープンし、現在、市内に手宮、奥沢の2店舗を構え、北見にフランチャイズ1店舗がある人気のラーメン店。

 入社後、前の職場で知り合った奥さんと結婚。当時オープンした「あっぱれ亭奥沢店」で結婚式を開き、社長夫妻や従業員に見守られ、寸胴の前で愛を誓った。

 その後、手宮店と奥沢店を行き来し、その地域の常連客のハートを掴んだ。麺の堅さ・味の濃さなど、客の好みを覚え、その都度的確に提供している。手宮店の店長になって10年。多くの従業員、パートの指導にあたり、アルバイトを育て、信頼も厚い。

 一昨年の冬から、、坦々麺やあんかけラーメンなどの季節限定ラーメンを考案・販売し、昨年は、12月1日から季節限定「ピリ辛麻婆ラーメン」750円を発売。特製麻婆と醤油ラーメンの絶妙なコンビネーションで、あっぱれでしか味わえないくせになる味を生み出している。一番人気の白味噌とともに評判上々。

 赤味噌、白味噌、合わせ味噌、醤油、塩、辛味噌、全て700円。ほたてバターご飯250円、しょうが焼丼290円、焼チーズの肉シューマイ210円など、サイドメニューも充実。さらに、飽きの来ないように新製品を模索中。おみやげラーメン1,050円(3食入)は地方発送が可能。2月には、大好評の「金ゴマラーメン」の復活も決定した。

 「笑顔と活気のある店内を心がけ、お客様とのコミュニケーションを大切にし、1杯1杯誠心誠意を込めてラーメン作りに励みたい。今後も季節ごとに限定ラーメンを考案していきたい」と話す。

 トレードマークのピンクのバンダナをキリリと締めた谷野店長は、今日も寸胴洗いに奮闘し、旨いスープを作り、“いらっしゃいませ!”と笑顔でお客さんを迎えている。 あっぱれ亭HP

あっぱれ手宮店
小樽市手宮1-1-3 駐車場完備(8台収容可)
電話:0134-27-2325
営業時間:平日11:00〜22:00 土曜日・日曜日・祝日10:30〜22:00
定休日:元旦のみ