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 12月のベストマスター 2007

横山 哲也 マスター

 市内各地を車で移動して、焼きたてホヤホヤの“たこ焼き”と優しい笑顔を配る。

 樽っ子“たこ焼き”職人は33歳。自身のラッキーカラーである黄色の軽ボックスカーで、JR小樽駅前中央通り沿いのグリーンホテル駐車場を中心に、勝納のパチンコ店駐車場など、市内各地で“たこ焼き”を移動販売する。

 小さい頃から夢だったたこ焼き職人を目指し、脱サラして大阪へ。たこ焼きと言えば大阪というイメージから、3年間、大阪のたこ焼き屋で修行しながら、50店舗以上のたこ焼きを食べ歩いた。

 サラリーマン時代にコツコツと貯めた金で、軽ボックスカーやたこ焼き器などの機材を購入し、3年前に蛸やき専門車「かまくら」を開業。静屋通りと道道の交差点近くの駐車場で始めたが、グリーンホテル社長から駐車場での販売を打診され、昨年の潮まつり期間から同所で営業。

 かまくらの“たこ焼き”は、北海道産小麦にかつおとこんぶだしで生地を作る。生地にたこや揚げ玉、青ねぎを入れて、約20分かけてじっくり焼く。内側に空気を入れるように焼くのが特徴で、大阪修行で得た技術を使う。外側の生地はふんわり、内側はクリーミーで、口に入れるとトロ〜リとトロける。火傷には要注意。「彼女と食べた時に、彼女の歯に青海苔がつかないように」と、青海苔を上にかけないで生地に混ぜている。

  たこ焼きソースは3種類。マスターオリジナルの甘いブレンドソース「特製ソース」350円(税込)、だしの味を楽しみたい人に「だし醤油」400円(税込)、ねぎの辛味と酸味が強い「ねぎソース」450円(税込)。生地はだしの味がしっかりしているので、ソースなしでも楽しめるという。

 「小樽で生まれ育ったので、なんとか小樽を活性化させたいと思っている。小さなことしか出来ないが、このまま衰退していく小樽は見たくない。今後は移動販売の仲間を増やして、屋台村のようなイベントを行いたい。また、福祉施設やイベントなど、要望があれば現地で実演販売していきたい」と、小学生の時にたこ焼きを食べたゲームセンターや祭りのことを思い出しながら語る。

 小樽の街を移動して熱々の“たこ焼き”を販売する、夏でも冬でもサンバイザーが似合うマスター。「ハニカミ王子よりも前から被ってるんですよ」と笑う。

蛸やき専門車「かまくら」
グリーンホテル、水〜金15:30〜22:00(生地がなくなり次第終了)

 11月のベストマスター 2007

鈴木 創 マスター

 小樽都通り商店街で、ベネトン小樽店を経営するマスター。ブティック経営者の顔のほかに、20世紀のポピュラーミュージックに詳しい、音楽評論家の顔も持っている。自らの手で開設した20世紀ミュージック作品集サイト“音魂大全(おとだまたいぜん)”が、本にもなり人気を博している。

 関東で自動車設計技術者として就職してから、13年間で買い貯めたCD・レコード・DVDは、ざっと3,000枚を超えている。14年前に、この大量のレコードやCDの整理をしたことが切っ掛けで、ミュージック作品集サイトを開設することになった。

 最初は、聞き返したアルバムのタイトルや年、国、感想をまとめたカルテを手書きでまとめた。3,000枚をまとめるのに3年もかかったという。

 その後ワープロやパソコンが普及し、各年代ごとの曲の特徴などをまとめ、1960年から1999年までのデータベースを完成させた。知人からホームページ作成の指導を受け、2000年6月2日に“音魂大全”を立ち上げた。1日2,000件のアクセスを数えたこともあったという。2006年2月には、洋泉社から出版のオファーを受け、音楽作品集サイトがB5版680ページの本になった。

 これまでに100冊を超える著書に目を通し、ミュージシャンの概要を広く書きまとめた。学生の論文の参考になることもあるという。現在は、映画や異人伝、20世紀事件簿などで、音楽と関わりのあるエンターテイメントについてもまとめている。「これで20世紀の究極のアートが分かるようになる」と満足そうに話す。

 音楽のほかに、アウトドアや旅行も大好きで、これまで訪れた国は10カ国以上。1カ国に最低でも1週間滞在し、趣味のスキューバーダイビングやカヤックを楽しんだ。アラスカでは、カヤックに乗りながらクジラウォッチングを経験。わずか5m先でクジラが泳ぐ姿を見ることが出来た。「クジラは頭が良く、人間が近くにいることが分かるので、波を立てずに浮き沈みする」と興奮して話す。

 インド旅行の際には、帰りの飛行機でオーバーブッキングされ、1週間帰国が延長されるというトラブルに見舞われ、会社にいつ戻れるか分らないと国際電話をしたという。数々の旅行先で、観光ツアーでは味わえない体験をし、旅行談義を交わすと話がとまらない、ベネトン小樽店のマスター(47)。音魂大全HP

ベネトン小樽店
営業時間:10:30〜19:00
小樽市稲穂2-15-17
0134-23-7155

 10月のベストマスター 2007

大塚 英治 マスター

 小樽・札幌を中心に北海道内各地で、海の体験活動や普及活動、環境貢献活動などを実施する、ほっかいどう海の学校の事務局長を務める。「海に囲まれる島国日本で、海の豊かさを知ってもらいたい」と、海が大好きな子供たちと日々奮闘する。

 小樽出身の大塚さん(38)が、海の道へ進むことになったのは、塩谷海水浴場で行われていた日本泳法の水泳教室に通ったことが切っ掛け。最初は嫌々通っていたというが、小中高と続け、段位を得るまでに。

 桜陽高では3年間ボート部に在籍。春から秋まで、小樽港の有幌運河一周10kmを、ほぼ毎日漕いで遊び、海に触れた学生生活を楽しんだ。大学は東海大の海洋学科。スキューバダイビングに出会い、インストラクターとなった。現在は、海洋調査・海事工事、ダイビング事業部などを持つ、株式会社沿海調査エンジニアリングの海洋技術部長。

 「海で遊ぶというイメージは南の海が強い。しかし、沖縄などでは、水がぬるくてクラゲが多く、台風も多いため、危険なリスクもある。それに比べ、石狩湾・積丹の海は、透明度が高く、春先の海水は冷たいが、夏から秋にかけては泳げるし、波も低く、マイナスの要素が少ない。小樽の町は、すぐ近くに港・海水浴場・山がある。こんな良いロケーションがあることを、北海道の人に知ってもらいたい」と、昨年7月、“ほっかいどう海の学校”を設立した。

 昨年と今年の2年間で集中的に活動の場を増やした。小樽では、おたる水族館の協力で、バックヤードツアーのあとに、水族館隣接の海岸でスノーケリングで遊ぶ活動や、海岸周辺のゴミ拾いなどを行った。海で遊び、海を仕事場にしたかったという夢が実現した。

 今後は、各地域でリーダーを養成し、道内のネットワークを広げ、身近な海の遊び場を作ることを目標にしている。「海は、目の前に障害物が無く開放的。太陽の光でキラキラ光り、日々刻々と姿を変える。ロマンチックだと思う」と、真っ黒に日焼けした顔から、ニッコリと白い歯を覗かせる。海にも人にも優しい、海に生きる樽っ子。

ほっかいどう海の学校
事務局:株式会社沿海エンジニアリング内
011-621-1240

 9月のベストマスター 2007

安川 匠 マスター

 生まれ育った小樽の街で、自らの腕を頼りに、店内デザインから看板製作までを扱うデザイン会社を営む、樽っ子デザイナー。若き起業家でもある。

 安川さんは現在35歳。高卒後すぐに札幌の美術専門学校に通った。日中、デザイン工房でアルバイトをし、夜間の専門学校に通い、実践と学校でデザイン技術を身につけた。

 社会のニーズにあうデザインは何かなど悩みを抱えた時に、答えやヒント、道を作ってくれたのは、美術に関心のあった父親だったという。

 29歳の時に、若さの勢いで、なんとかなると独立し、“ソリッド・デザイン”を立ち上げた。大工・土木経験者の仲間4人が持つ高いスキルと、最小限の機材と設備での出発だったが、お客のどんな注文にも可能な限り、すべて対応してきたという。

 「若い起業家たちが仕事をしやすい環境にしなければ、小樽はどんどん衰退してしまう。やみくもに独立して、勢いでなんとかなると思っていたが、小樽がここまで衰退するとは思っていなかった。俺たちがなんとかしなければならない」と力強く話す。

 常に考えているのは、生まれ育った小樽で仕事をすることで、「小樽で出来る仕事は小樽で。それが小樽を元気にする。小樽から逃げて見捨てるか、留まって一緒に頑張るか。失敗したり、成功する若い起業家たちを見てきたが、やはり、これまで小樽を支えてきた人たちの力と協力が必要だ」と、小樽市内全体で仕事を回し、経済の衰退を止めたいと日々奮闘する。

 札幌からの仕事も増えてきており、なるべく外に仕事を頼まないで、自らのスキルを上げて仕事をこなす努力をしている。店舗デザインや看板デザイン製作だけでなく、小樽にとって良い将来になるようイメージする、トータルデザインファクトリー“Solid・Design(ソリッド・デザイン)”の若き社長。

Solid・Design(ソリッド・デザイン)
小樽市稲穂4-6-14
0134-21-3676

 8月のベストマスター 2007

進藤 幸正 マスター

 1946(昭和21)年創業の“蔵の人形ギャラリー瀧本”の三代目マスター。日本人形の伝統文化を世界に発信したいと、アメリカ・ニューヨークでの展覧会開催の実現に向けて日々奮闘中だ。

 建築関係の仕事に就いていた進藤さん(49)は、13年前に奥さんと結婚して、日本人形の卸・小売の同社に。4年前に、二代目から引継ぎ、大量商品化される雛人形業界の中で、伝統ある職人の手で創られた逸品を揃え、こだわりを持って販売している。

 「日本では、昭和・明治など古い日本人形にスポットを当てるが、伝統を持って創っている今の職人にスポットを当てないと、職人がどんどん減ってしまう。だから、現在もその技を持っている職人を紹介することが、我々の使命だと思っている」と、水戸や札幌など全国でも展覧会を行っている。

 蔵のギャラリーでは、現在、書と雛人形のコラボ展を開催している。雛人形の屏風の代わりに書物を掛け、その雛人形が持つイメージを表現している。全国各地でも好評を博し、「ニューヨークでも、この日本の伝統文化を広めたい」と意気込む。

 「経済の発展の中には文化がある。文化があるところは経済が発展している。港町小樽は、問屋の町で芸術的なものがたくさんある」と小樽からの発信にこだわる。

 ギャラリーに訪れた客には、雛人形の背景や着物の由来など歴史を丁寧に教える。「可愛いから、綺麗だからだけで買ってしまうよりも、時代背景なども一緒に持って帰ってもらうと、その人形の歴史が代々受け継がれていくと思う」

 人形のことを語ると、時間はあっという間に過ぎてしまう。小樽で数少ない雛人形マスターだ。

蔵の人形ギャラリー瀧本 人形の瀧本HP

営業時間

10:00〜19:00(1月〜4月 無休)

10:00〜18:00(6月〜12月 土日・祝祭日定休)

小樽市入船1-2-26

0134-22-8277

 7月のベストマスター 2007

TSUNE KOBAYASHI マスター

 プロカメラマンから喫茶店のマスターへと大変身した59歳。4人の子持ちで、銭函小のPTA会長。小学生からは“変わり者のオヤジ”と親しまれている。

 札幌を拠点に30年以上プロカメラマンとして第一線で活躍。現在は、札幌のアクターズスクールで講師を務め、ダンスグループW-indsや女性バンドZONEなどに“格好良い撮られ方”のノウハウを教えた。

 旭川出身。大卒後、東京のプロカメラマンの下に弟子入り。中学・高校と写真部に在籍し、趣味の延長でプロカメラマンを目指した。4年後、独立して六本木に事務所を設立するも、いきなり営業マンに。「自分の至らなさに飽きちゃった」と大きな壁が。

 それから2年、また写真を撮りたいと、札幌に移り、心機一転、活動を再開。スーパーの衣料撮影の仕事で、妻・陽紅(ヨウコ)さんと知り合い、2年後結婚。2人とも「ビビビッと来たんですよ」と照れる。

 小樽が持つ古い香りに惹かれて、今度は札幌から小樽に活動の拠点を移した。張碓川をまたぐ5号線沿いに、スタジオ&カフェ&ギャラリーを、6月1日にオープンしたばかり。

 「食えない時代があったので、生きていくために色々な仕事をした」と、料理などの腕もなかなか。妻・陽紅さんのケーキも、マスターの入れたコーヒーとの相性はピッタリ。

 撮影でアメリカ・ロスやニューヨーク、パリ、ロンドンを渡り、自分の主張を大事にすることを知った。昼間からラム酒入りコーヒーを片手に、「一度限りの人生なんだから、夢を持ち続けて楽しまなきゃ」

 陽紅さんは、「13歳も離れて変わり者の主人と結婚するのは反対された。でも、今を生きる感じが楽しい。色々な人との出会いに感謝している」と、マスターを支える。

 喫茶店「DING」(ディング)の意味は、フランス語の「RIBOULDINGEU」(どんちゃん騒ぎ)から。子供連れやお年寄り、恋人・友人同士など、色々な人が足を運べる賑やかな店にしたいという思いも込められている。今後は、ライブ開催や、写真スクールも始め、喫茶店でお客さんを待つだけでなく、色々なことで、このフロアを活用したいと意気込む“変わり者のオヤジ”マスター。

DING(ディング)
営業時間:10:00〜21:00(LO・月曜定休)
小樽市張碓75-1-4
0134-62-6171

 6月のベストマスター 2007

清水 一彦 マスター

 JR小樽駅前の中央通りを港方面に下り、旧手宮線を過ぎた一方通行道路を右に入った所にあるダッチコーヒーの店“喫茶K2”。店名は名峰K2にあやかったもので、登山が趣味のマスター。

 マスターは55才。小樽で生まれ育ち、手宮小・末広中・桜陽高を卒業し、市役所に35年勤務。高校3年間登山部で、赤岩や春香山など市内各地の山登りを経験し、社会人になってからも年間20回ほど登山を楽しむアウトドア派だ。

 20代の頃、10日間かけ男4人で日高山脈に。「男だけだからとか、一緒に登った人たちが嫌いとかではないが、ただ淡々と先の長い道を歩くのに疲れた。目標の中間まで着いた時に、やっと帰れると思った」と苦笑いしながら、辛かった経験を話す。

 40才過ぎから「勤め人で良いのかな、何か商売をやりたいな」と思い始めた。子供たちが成長し独立したことを機に、市役所を退職して、妻・和枝さんと喫茶店をオープン。

 自家製のパンを食べてもらいたいと、札幌の製菓専門学校に通ったが、通学に2時間かかり、体調を崩し心筋梗塞で入院。入院生活2週間の後、補習を受け卒業したが、自家製パンを作ることは諦めた。

 自家製のパンではないが、登山仲間の作る小樽・後志産のはちみつを使ったハニートースト300円がおすすめ。アカシア・トチノキ・シナノキなど、いずれか好みに合うはちみつを選べる。

 コーヒーはブレンドコーヒーのほか、ダッチコーヒーに力を入れる。時間をかけてゆっくり落とし、飲みやすくて香りが良いのが特徴。和枝さんが手作りで焼いたクッキーも一緒に楽しめる。

  世界で2番目に高い山「K2」の店名には、「一彦と和枝」の“K”が2人という意味も込められている。内装に木材を使用した自然思考で、心休まるひと時を提供する。

喫茶K2
営業時間10:00〜19:00(月曜・第3日曜日定休)
小樽市色内1-6-9
0134-23-1275

 5月のベストマスター 2007

佐々木 芳雄 マスター

 “小さな店の小さなプリンで小さな幸せを感じてもらいたい”4月5日に新規オープンしたプリン専門店「アン・デリス」のパティシエ。

 濃厚だがさっぱりとして、口の中でやんわりとろける、なめらかプリン。1年前にひらめき、独自の製法で、その日作ったフレッシュなプリンだけを販売し、完売次第閉店する。

 “小樽っ子”の佐々木さんは、中学まで地元桜町で育った。野球のため高校は岩見沢に。高3のセンバツ大会で甲子園に出場したが、残念ながらスタンドからの応援に力を注いだ。

 高卒後、一般企業に入社したが、「食べることが大好きで、食に関する職に携わって生きていきたい」と3年で退職し、フランス料理屋で修行。横浜や札幌のみくにレストランで、デザートなどのイロハを学んだ。

 8年前に小樽に戻って、さらに勉強を続けた。そして、デザートの中でも大好きなプリンの専門店を開くことに。「後志は食材の宝庫。フルーツや野菜などに恵まれている」と、3月に株式会社N.e.Japonを設立し、4月5日にプリン専門店「アン・デリス」をオープン。

 販売のみの小さな店で、オリジナルのカスタードプリン、後志のチーズで仕上げたフロマージュ、北海道ワインのビールプリンなど地元の食材を使った12種類のプリンを販売。価格は330円から380円。現在は健康に気を使ったコラーゲン入りのプリンを試作中。今後は、小樽・札幌に広げ、ネット販売も考えている。

 「自分が美味しいものを食べた時に幸せを感じるように、お客さんにも幸せを感じてもらいたい」と笑顔で語る、趣味が仕事の食べることが大好きな35歳のパティシエ。

アン・デリス
営業時間10:00〜19:00(水曜定休)
小樽市住ノ江1-5-1
0134-34-1616

 4月のベストマスター 2007

井森 昌樹 マスター

 小樽運河前の南国リゾート風の観葉植物に囲まれた店内で、17時間以上かけてじっくり煮込んだスープカレーを提供。

 「小樽は自分の足で新鮮な食材を見つけられる」と腕をふるう、SPARK(スパーク)小樽店の店長。

 札幌出身で小樽に移り住んで来たのは、ほんの4ヶ月程前。中学生から飲食店で手伝いなどを始め、32歳にして飲食店での修行年数は15年以上。人生の半分を食に関する世界で過ごしてきた。

 札幌大通りで店長を任されていたが、今年2月オープンの小樽店のため、小樽に移住してきた。プライベートな時間のほとんどを、店内でスープづくりに費やしている。

 とんこつ・鶏ガラベースに、道産の有機野菜を強火で煮込む濃厚なスープが特徴的で、シーフードを使った小樽特製の本熟ルーカレーもある。11種類のスープカレーに40倍の辛さまでを揃え、スープカレー好きにもってこいの激辛カレーを用意する。「一番味を楽しめるのは3から5倍」と苦笑い。

 小樽では、常に歩き回り食の勉強。学校の勉強以外は常にトップがいいと、スキーは1級、ゴルフはレッスンプロの資格を持つ、資格マスターでもある。「毎日同じ味を出すのは難しいが、小樽のお客さんや観光客など、店に入ったお客さんすべてに美味しいものを提供していきたい」と意気込む。

 今後は、フランチャイズ展開も模索しており、若い人たちを育てて、全国にこのスープカレーを広めたいと話すマスター(32)。

SPARK(スパーク)小樽店 SPARK小樽店HP
営業時間11:00〜0:00 LO 23:30(年中無休・4月木曜定休予定)
小樽市色内2-3-1
0134-31-5821

 3月のベストマスター 2007

石井 秀幸 マスター

 子供6人・社員36人を束ねる若き事業家、北海物産の社長マスター。

 カニ卸業の株式会社北海物産の社長を務め、東アジアをターゲットに貿易拡大を進めている。昨年6月には、カニをふんだんに使った料理を提供する、居酒屋「くらばー」もオープンした。

 生まれも育ちも小樽。高卒後に父親のダンスホールを継ごうとしていたが、“ヤンチャ”だった頃のマスターは、父親と些細なことでケンカし、家を飛び出した。

 23歳の時に、北海物産の前身となる蟹一を立ち上げ、堺町通りで2店舗の営業を始めた。2000(平成12)年に株式会社北海物産を設立。

 28歳の時に軌道に乗るも、翌年には失敗も経験した。「もう失敗はしてるので、3回目の失敗はしたくないが、33歳で、現状維持はしたくない」と、失敗を糧に、新しい事業に挑戦を続けている。

 現在では、台湾、韓国、中国の東アジアに販路を拡大し、ネット販売も好調だという。「自分が扱ったカニなどが、知らない国に行って、その国の人たちに食べてもらえることは、すごく嬉しい」と話す。

 「小樽はシビアだわ。人を使って商売するのは大変」と、現在36人の社員を抱えている。さらに、家庭では6人の子供の父親。忙しい時は一日3時間の睡眠で走り回り、週末には「くらばー」で接客も行うという、多忙な若社長マスター(33)。

くらばー
営業時間 18:00〜0:00 日曜定休
小樽市花園1-9-5
0134-24-2138

 2月のベストマスター 2007

秋元 拓 マスター

 小樽堺町通りのレトロな出世前広場の一角で、小樽らぁめん“前浜”と串焼ジンギスカン“キタノケバブ”を経営する若手起業家。

 この2店は、観光都市小樽の将来を見据え、若い起業家育成を目指すテナント施設として建てられた。今年1月20日から営業を始めたばかりだ。明るい笑顔と元気さで 「小樽全体を盛り上げたい」と、日々新しいことに挑戦する24歳。

 小樽奥沢出身。桜陽高卒後、札幌の音楽専門学校に通った。歌うことが好きで、市内港町にあるピリカミュージックで音響や照明の仕事をし、色々なアルバイトを経験した。イベントプロデューサーで、出世前広場のテナント施設を運営する増田仙吉社長と知り合った。「自分で店をやってみないか」と声を掛けられた。

 「自分に何が出来るのか分からないし、毎日ドキドキしながら挑戦している。同世代の友達は、小樽を出て札幌などで就職してしまった。いつか小樽から出て行かなくても、働いたり遊んだり出来る街にしたい」

 地元小樽を愛し、小樽で仕事が出来ることを誇りに思っている。北海道の小樽から、ジンギスカンの串焼“キタノケバブ”を発信して、自らの力で小樽の新名物にと連日奮闘する。観光地だけど小樽の地元客が集まる場所にしたいと意欲を燃やす、新人のマスター。

小樽らぁめん“前浜”
串焼ジンギスカン“キタノケバブ”
営業時間11:00〜22:00 年中無休
小樽市堺町2-12 出世前広場

 1月のベストマスター 2007

宮尾 俊夫 マスター

 急斜面の天狗山でのスキー授業帰りに、スキーで松ケ枝の自宅まで帰ってきたという樽っ子。4、5年生の頃から、天狗の壁を滑り降りたという経験を持つ。

 「料理の一品一品も、絵画や彫刻と同じ芸術作品だと思うのだが、なぜ著作権がないのか」と嘆く、和食の美を追及する料理人。

 高卒後、札幌の専門学校に通いながら、札幌全日空ホテルにあった和食店で修業。その後東京本店へ移り、最初はすぐに小樽へ帰る予定だったが、18年間もの東京生活となった。赤坂の料理屋で修業を重ねる。時はバブルの時期で、沢山の魚を捌いて勉強になったという。

 23才で結婚。結婚した時は金がなく、朝はホテルの朝食を作り、夜は料亭に勤める二足のわらじで給料を稼いだ。バブルの崩壊で、政治家もゼネコンも、急に客が来なくなり、27才の時に埼玉の所沢市で料理店の経営へ。プロ野球西武のお膝元とあって、松阪投手の自筆サインを持っているのが、今では自慢の種でもある。

 小樽に戻ったのは、頭に難病が見つかり、身内が近くにいるほうが良いと、札幌医大で手術を行うためだった。2年半前に花園小路の嵐山新地に料理店を開店。小樽の天然ヒラメが格段に安く、他にこんな所はないのではないか、「ウニとヒラメは小樽だ」と、魚へのこだわりが凄い。

 3人の子供の父親でもあるマスターは、小樽の現状を考えると、子供を東京から連れて来て果たして良かったのかと思ってしまう。「小樽は今変わらなければ手遅れで、夕張になる前に変わって欲しい。世界の小樽にして下さい」と、危機感をつのらせる。魚にこだわる日本料理店を奥さんの裕子さんと二人三脚で営むマスター(37才)。

くつろぎ酒房 香蔵(KAGURA)
小樽市花園1-8-20
0134-25-0650
定休日:日曜と祝日月曜