被災地の復旧に貢献 田中氏へ感謝状


 4度にわたって地震による被災地の漏水調査業務や断水復旧作業に携わっていた有限会社タナカ水道設備・代表取締役田中廣一氏(69)に、小樽市は、多大な貢献をしたとして感謝状を贈呈。
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 その贈呈式が、12月20日(木)10:00から市役所(花園2)2階市長応接室で開かれ、田中氏をはじめ、小樽市管工事協同組合(緑1・15社加盟)役員7名と水道局職員らが出席した。
 田中氏は、平成7(1995)年の阪神・淡路大震災・平成23(2011)年の東日本大震災・平成28(2016)年の熊本地震・平成30(2018)年の北海道胆振東部地震の4度にわたり、水道施設の復旧支援において、現場責任者として作業に参加。被災地のライフライン復旧への多大な貢献が贈呈理由となった。
 迫市長は、「全国的に見ても水道技術が高く評価され、被災地の復旧にあたり、長い間、力添えありがとうございます」と感謝した。
tanaka2.jpg 田中氏は、「この度の栄誉は、いうまでもなく個人の力によるものではない。小樽市管工事協同組合全員が支えてくれたからと実感している。今後も、組合員一同、市民生活に直結するライフラインの充実に努め、より安全安心な地域社会の発展に貢献していく所存です」と述べた。
 9月6日に発生した北海道胆振東部地震の復旧のために、田中氏や同組合員の管工事施工管理技士の取得者など技術者6名と市水道局員6名の12名で、熊本地震の時と同じメンバーが12日に被災地に派遣。度々の余震に見舞われながら、田中氏と繋がる資材業者から機材を調達し、火山灰の土壌を考慮し断水復旧作業に取り組み、派遣開始時26%の復旧率を、18日までに81%に上げた。
 これまで、阪神・淡路第震災で漏水調査距離60km・漏水発見件数135件、東日本大震災で約3,600世帯の断水を解消、熊本地震で漏水調査615件の災害支援歴がある。
 同協同組合と市は、平成7(1995)年から協定を結び、田中氏は、現在、同組合相談役。