北海道遺産! "小樽の鉄道遺産"を選定


 次世代に引き継ぎたい北海道ならではの宝物、第3回目の北海道遺産に、「小樽の鉄道遺産~未来に守り伝える北海道最初の鉄道の歴史~」が選定された。同遺産には、小樽の鉄道関連施設・車両・駅舎等が広く含まれる。
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 北海道命名150年事業として、NPO法人北海道遺産協議会(石森秀三会長・北海道博物館長)により、昨年12月から3月まで遺産候補を募集したところ、64件の申請があった。
 小樽からは5件を提出。選定作業を進め、北海道にとっての価値・地域の思い入れ・持続可能性の3つの観点から審査し、15件を選定。11月1日(木)に選定証授与式が開かれた。サポートする団体の明確さや町内会と協力していることも、大きな決め手となったという。
 北海道遺産は、2001(平成13)年10月22日に第1回目、小樽の港と防波堤を含む25件を、2004年(平成16)年10月22日に第2回目27件を選定している。今回の第3回目は14年ぶりに開かれ、今回の15件を合わせると67件となり、北海道を代表する自然や、歴史を語る遺構や食文化、地名など広く選定されている。小樽は、後志管内では7件目の選定となった。
 市長への報告会が、2日(金)16:00から市長応接室で開かれた。NPO法人北海道鉄道文化保存会・飯田勝幸理事長、清水道代専務理事、申請にあたり「小樽の歴史遺産を北海道遺産として保存・活用を考える会」メンバーの一般財団法人北一ヴィネツィア美術館・浅原健蔵理事長、小樽市総連合町会・荒谷しげ子副会長、北海道旅客鉄道株式会社小樽地区駅長・木原昌良駅長が出席した。
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 迫市長は、「選定を受けたことで、北海道を上手く発信してくださいと高橋知事も言われたが、小樽にとっても名誉なことで、小樽観光の厚みにもなる。こらからどう保存活用していくかが最大のテーマとなる」と期待を寄せた。
 飯田理事長は、「小樽、北海道を活性化させ、小樽の宝を皆さんに知ってもらい、来ていただきたい。小樽が先導する北海道遺産になるよう、単に守るのではく、小樽を発展させる物語をコンセプトにしたい。今年度中に企画し、選ばれたことを皆さんにお知らせしたい」と熱意をアピールした。
 北海道遺産選定を祝して、11月3日(土)・4日(日)、旧手宮線でトロッコを走らせるリレーカーニバルとJR小樽駅感謝祭を、本気プロが連携して盛りだくさんの企画で開催する。
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