水産高校生31名 マグロ延縄漁業実習船出発

 北海道小樽水産高校(若竹町9・木村司校長)は、10月26日(金)13:30から、小樽港中央埠頭3番岸壁で、平成30(2018)度長期乗船実習出港壮行式を行い、生徒・保護者・学校関係者など約600人が見送りに集まった。
wakatakemaru1.jpg 同校海洋漁業科第2学年漁業コース24名と同校専攻科漁業科第1学年7名は、長期の乗船実習に元気に出発。
 この他、函館水産高校専攻科機関科の実習生7名・両校の教員4名と、若竹丸(総トン数692トン)池田守雄船長以下乗組員23名が乗船した。
 壮行会では、同校水産食品科3年で生徒会長の齊藤和弘さんは、「約50日間という長期にわたる乗船実習のための準備は大変だったと思うが、これからが本番。辛いことも沢山あると思うが、仲間と協力し合い、困難を乗り越え、実りある実習にしてほしいと思う。若竹丸の安全な航海を祈っている」と激励の言葉を述べた。
wakatakemaru2.jpg 実習生は、友人や家族としばしの別れを惜しみ、航海の安全を祈った。いよいよ乗船時間となり、励ましの声が飛び交う中、元気に乗船した。
 実習生の西岡晃生さんは、「47日間の実習で辛いこともあると思うが、みんなも頑張っているので、自分も頑張ります」と決意を述べた。
 14:00に出港。船体がゆっくりと岸壁から離れると紙テープが切れ、船が小さくなるまで腕を大きく振り見送っていた。
 同船の実習海域は、北太平中部(ハワイ諸島南西海域)で、マグロ延縄漁業を体験する。11月18日(日)~21日(水)はホノルルへ寄港し、国際理解教育の一環として、今年で11回目となる現地の小学校で交流活動を実施。
wakatakemaru3.jpg また、平成13(2001)年2月に衝突事故で沈没した「えひめ丸」の慰霊碑へ行き、犠牲者の冥福と安全航海の祈りを捧げる。12月5日(水)~7日(金)は静岡県清水港に寄港する予定。
 小樽港への帰港は12月10日(月)で、今年で5回目の水揚げをする。「元気まぐろ」と登録商標し、市内のコープさっぽろで販売。市民にとても喜ばれている。
 なお、本校海洋漁業科第2学年海洋コース及び専攻科情報通信科第2学年24名が、10月30日(火)から11月13日(火)まで乗船実習を実施。漁業実習を伴わない航海実習として毎年行われ、沖縄県那覇港に寄港する予定。 31日(水)12:30から小樽港勝納埠頭2番バースで乗船式を行う。
 小樽水産高校
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