文学館に集う!文豪コスプレイヤー


bungocostume1.jpg 市立小樽文学館(色内1)で開催中の企画展「小樽に残した文豪の足跡」に興味を持つ若い女性の文豪ファンが、国内外から訪れ注目が集まる中、9月のアニメパーティーで撮影スポットとして協力していた同会場で出会ったコスプレイヤーが、企画展終了前に再会しようと約束。
 10月14日(日)13:00から、「たるぶん併せ」(併せ=コスプレイヤー同士が会うこと)が行われ、市内外から8名の文豪ファンが集まり再会を喜び合った。
 企画展では、小樽に残した文豪の足跡を、文学作品と文学資料から辿っている。日本を代表する文豪が、それぞれの人物像を表現する衣装をまとい、再びこの世に転生するゲーム「文豪とアルケミスト」(DMM GAMES)の協力で、ゲームに出てくるバーを再現。8名のキャラターパネルを展示している。
 ゲームキャラクターを通じて、文豪に熱を上げる女性が急増。人物像や著書に興味を示し、各地の文学館でも若い女性の来館者が目立っている。
bungocostume2.jpg 8名は、それぞれお気に入りの文豪キャラクターのコスプレで参加。写真撮影を楽しんだり、文豪について会話を弾ませていた。
 札幌在住のライターの女性は、同ゲーム配信前からの文豪好き。萩原朔太郎キャラクターのコスプレで参加。小樽在住の宮城県出身の女性は、若山牧水短歌コンテスト等に応募経験がある文学少女。今日は、北原白秋キャラクターのコスプレで、仲間と写真撮影を楽しんでいた。
 会場に展示してある、文豪アルケミストの等身大パネル8名の代表作の説明パネルを書いた、カワウソお司書さんは、武者小路実篤キャラクターに扮して参加。
 文学には興味があり、本を良く読んでいたが、2016(平成28)年に配信された同ゲームに影響され、萩原朔太郎の作品を読み始めた。最近では、中野重治の「歌のわかれ」や幸田露伴著「五重塔」を、何度も繰り返し読んでいるという。
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 札幌の学生の女性は、4キャラほどの衣装があり、今日は島崎藤村キャラクターに扮した。アニメパーティでは、自作の横光利一キャラクターのコスプレで参加。同館へは、月1度は訪れているという。「展示が終わる前に、もう一度集まることができて嬉しい。みんなの行動力と強い気持ちに感謝している」と話した。
 川端康成のふるさと・大阪府茨木市で司書を勤める女性は、各地の文学館や文豪に纏わる場所を巡る文豪ファン。同館の企画展に興味を持ち、偶然コスプレイヤー達と出会い、茨木市の文豪情報を伝えるなど会話を楽しんでいた。
 休日とあって、同会場には、文豪に興味を持つ女性が次々と訪れ、ゆっくりと会場を回り、撮影したり展示物に見入っていた。
 企画展「小樽に残した文豪の足跡展」10月28日(日)まで10:00~17:00
 小樽文学館(色内1) 毎週月曜日・10/9・10休館
 入館料一般300円、市内70歳以上・高校生150円、中学生以下無料
 企画展「小樽に残した文豪の足跡」
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