"松前神楽 小樽での伝承と今" 総合博物館企画展 (2018/09/21)

 9月22日(土)から12月2日(日)まで、小樽市総合博物館本館(手宮1)2階企画展示室で「松前神楽 小樽での伝承と今」を開催。古文書をはじめ、太鼓・龍笛などの楽器8点、鬼肩衣など衣装10点を含む約70点を展示する。

matsumae1.jpg 松前神楽は、1674(延宝2)年に福山城(松前城)内で行われた記録が残り、現在は、北海道120社を超える神社で、神職や住民によって伝承されている、江戸時代から北海道に伝わる民俗芸能で、2018(平成20)年3月に国の重要無形民俗文化財に指定された。

 300年以上も歴史ある民俗芸能を絶やさず続けていこうという、強い思いの担い手たちが伝承する松前神楽に魅せられ、同館・山田真理子学芸員が、松前神楽を多くの人の知ってもらいたいと企画。

 ここでは、松前神楽の歴史と概要、松前神楽を受け継ぎ、伝えていくために修練を重ねる担い手たちをクローズアップ。会場を2つに分けて、臨場感を出すよう空間全体を使った展示が見所となり、松前神楽にスポットを当てた同館初の企画展だ。

matsumae3.jpg 小樽との関わりは、福島大神宮の常盤井秀太宮司が、妻の実家が小樽朝里にあった縁で、小樽の子弟に神楽を教えていた。そのひとりが木村文吉氏で、1901(明治34)年頃、7歳の時に初めて教わり、常盤井氏から高い評価を得ていた。彼の技は沢山の人々に受け継がれ、小樽の技の継承基盤を作り上げた。

 潮見ヶ岡神社社殿の関係資料からは、先代宮司・本間豊文氏が木村文吉を師事し、松前神楽を習得したと記されている。

 オショロ場所の請負人であった西川伝右衛門が、江戸時代中期に創建した忍路神社では、1885~1889(明治18~22)年に神楽が行われたと「西川家文書」に記されており、「日待神楽」と書かれ、夜通しで行われたこともあったという。

 小樽においては、昭和30年代に全盛期を迎え、昭和40年以降、衰退の一途をたどるも、担い手の強い想いに動かされた市民有志が後援会を設立。1993(平成5)年「松前神楽小樽伝承へ百年祭」の挙行と成功が、全道的に松前神楽保存の機運を高め、松前神楽北海道連合保存会の結成に繋がった。

matsumae2.jpg 同保存会は、松前神楽小樽ブロック保存会等4団体に分かれ、同ブロック保存会は、松前神楽小樽保存会・神恵内松前神楽保存会・寿都松前神楽保存会・瀬棚松前神楽保存会・鬼鹿松前神楽保存会・後志松前神楽保存会の6つ団体で構成されている。

 同小樽保存会は、現在、神職のほか、小学生から社会人まで約30名が加盟し、歴史ある芸能を伝承するために、日々修練を積み重ねている。

 同館会場では、神遊舞・面足獅子・福田舞などを30分のビデオにまとめて上映。

 面を付けて舞う翁舞、折敷と弓・剣・刀の3種を用いて4人で舞う四箇散米舞(しかさがごまい)など、太鼓や笛、手拍子にあわせ舞う舞楽と湯立神事が、現在は31残っている。

 山田学芸員は、「会場で、並々ならぬ修練や消滅の危機を乗り越えて伝承に取り組む、担い手の熱い想いに触れてもらいたい」と、多くの来場を呼びかけている。

 9月23日(日)は潮見ヶ岡秋季例大祭で、10:30から子ども、14:00から大人が同神楽を披露する。10月12(金)からは、担い手達の練習や本番に密着して、インタビューを交えた映像を放映する。

 同館本館で、11月3日(土)15:00~17:00に同小樽保存会による公演&スペシャルトークが行われる。申込不要・観覧無料。

 松前神楽 小樽での伝承と今 9月22日(土)~12月2日(日)9:30~17:00
 小樽市総合博物館本館(手宮1)2階企画展示室・火曜休館
 入館料:一般400円、高校生・市内在住の70歳以上の方200円、冬期(11/4〜)一般300円、高校生・市内在住の70歳以上の方150円、中学生以下無料。

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