小樽芸術村の新たなギャラリーが一般公開


 株式会社ニトリ(札幌市北区・代表取締役社長兼COO白井俊之)が運営する小樽芸術村(色内1)の似鳥美術館に、宝飾品で有名なティファニー社創業者の長男ルイス・C・ティファニー氏制作のステンドグラスギャラリー(約250㎡)が新設され、8月22日(水)から一般公開された。
nitori1.jpg 歴史と芸術が響き合う同施設に、約100年前に作られたアメリカのステンドグラスの傑作30組が展示され、これまでのイギリス製ステンドグラスと比較して鑑賞できる、新たな楽しみ方が加わった。
 一般公開に先立ち、10:00から展示会場で、白井代表取締役社長をはじめ、似鳥文化財団理事、同村・田中健顧問、ステンドグラス作家研究家の志田政人氏、小樽市産業港湾部・加賀英幸部長、小樽商工会議所・山本秀明会頭、小樽観光協会・岡田浩司副会長が出席して、記念式典が開かれた。
 白井社長は、「世界中の皆さんに小樽にいらしてもらいたいと美術館を開館した。手作りで希少価値のあるステンドグラスを展示しオープンさせていただくこととなった。何年も眠っていたステンドグラスの展示は、修復していただいた方など沢山の方の力添えで成り立っている。小樽の芸術村が更に発展し、年間30万人のお客様を見込んでいる。小樽・北海道観光の大きな力になれればと総力を挙げて取り組みたい。沢山のお客様にご覧いただきたい」と挨拶。
nitori2.jpg 待ちわびた一般客が会場に訪れ、重厚で輝き放つステンドクラスに魅了され、足を止めて見入っていた。
 作家のルイス氏(1848~1933)は、宝飾品で有名なティファニー商会創立者のチャールズ・ルイス・ティファニーの長男として生まれた。ステンドグラス作家で、ガラス工芸作家・室内装飾家・建築家でもあり、芸術家として名を馳せている。
 ガラスを素材として表現することに力を入れ、乳白したオパールセントガラスや玉虫色に輝くファブリルガラスなどを発表。ルイスのランプも有名だが、ここでは、アメリカの教会に作られた色彩ガラスを使用した手法等を施したステンドグラスを一同に展示している。
 現在、修復中の2組と詳細解説・ステンドグラスの仕組みを、実物のガラス等を展示して、来場者が見たり触ったりでき、より理解を深めることのできる回廊も準備中で、11月16日(金)には公開を予定している。
 小樽芸術村
 関連記事