火事で近隣住民を救出!3名に感謝状


 小樽市消防本部は、市内で発生した建物火災現場で、人命救護をした市内在住の3名を表彰。7月19日(木)9:30から、消防庁舎(花園2)4階消防長室で表彰式が行われた。
 3名のうち木村晴雄さん(68)が出席して、土田和豊消防長から、「近隣住民と協力して負傷者の救護にあたり、人的被害を最小限に食い留めた勇敢な行動は、他の模範となる行動である」と称えられ、表彰状が手渡された。
0719jimeikyujo.jpg 今年5月11日20:43頃、市内豊川町で住宅火災が発生。木造2階建て延べ80㎡のうち、2階部分の40㎡が焼失。
 住民の男性(68)は、煙を吸ったために起こる気道熱傷と、逃げる時に転んだと思われる左目上に裂傷を負ったが、3名による迅速な救護で、命に別状はなく怪我も回復した。
 木村さんと協力者の3名は、煙が出ていると近隣住民の騒ぎで外に出たところ、煙が立ち込めていていた。火災が起きた建物はひとり住まいと知っていたため、ドアにチェーンがかかっていたが、3名の力で鍵とチェーンを外し、階段の下に倒れていた男性を救出。
 木村さんは、「当たり前のことをしただけで、無我夢中で何も覚えていない。建物に入ろうとする男性を制止した記憶がある」と話した。
 土田消防長は、「木村さんは地域の状況に精通されている方で、隣にひとりで高齢者が
住んでいる状況を知った上での行動だった。地域のことを気にかけていただいたのが、今回の救助に繋がったと思う。我々も、地域の皆さんといろいろな形で交流を深めていきたい。自分の身を守ることが先決ではあるが、木村さんのように人命救助の機会があれば協力をいただきたい」と感謝した。
 平成30(2018)年1月から7月18日までの火災発生件数は14件。そのうち、1名が死亡・3名が負傷している。