第4回THEY展 魅力が詰まった57作品


theyten1.jpg 小樽在住の30~60歳代の個性派作家が集う「THEY展」が、7月11日(水)~16日(日)に、市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリーで開かれている。
 4回目となる同展は、初参加の染織造形家・加藤祐子さんと、ほぼ初回からの参加者合わせて11名の、水彩・油彩・日本画・インスタレーション・コラージュ・綴織、タペストリーなど57点が展示され、来場者の目を楽しませている。
 同展の取りまとめ役・三宅悟さんは、優しいタッチで描く吹雪の後の北手宮の風景と木々と、川のせせらぎが聞こえてきそうな余市川の風景を様々な素材を使い、頭蓋骨「しゃれこうべ」を表現する鳴海康広さん、雨をモチーフに作品作りに取り組む高橋一文さんは、パネルに水彩色鉛筆を塗り、雨にさらし濡らした「雨の痕跡」を発表した。
theyten2.jpg 親戚の子どもを描き続ける菅原おりえさんは、隣の柴犬に興味を持ち、初めて動物に挑戦した「早雪」を出展し、「作品展が近づくとドキドキしている。作家同志の作品を鑑賞し合い、来場者からの言葉からも刺激を受け、終わった後は、やる気と元気が沸いてくる作品展」と話す。
 心のひだをテーマに発表する小川豊さんは、2、3年前から大小の作品を持ち寄り、空間を使って展示するインスタレーションに挑戦。「作品を自由に見て想像して感じてもらいたい。温かさや感情が芽生え、自由に読み取ってもらえれば」と話す。
 三宅さんは、「個々の多様な表現が、他の作家の表現と結び合って、全体として内容豊かな展覧会の魅力を醸し出している。そういう展覧会をこれまでもこれからも目指したい」と多くの来場を呼び掛けている。
 THEY展 7月11日(水)~16日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料
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