30回目の節目を迎えた小樽運河ロードレースが、6月17日(日)、色内埠頭公園山側にスタート地点を変更し、ハーフマラソンコースから9:00にスタートした。参加者は、歴史的建造物が立ち並ぶ市街や運河など、潮風を感じながら走り抜けた。
15℃前後のマラソン日和となり、朝からウォーミングアップをする選手が周辺を行き来し、9:00から11:30頃まで、小樽水族館から平磯トンネル手前まで、交通規制が敷かれた。市内高校生をはじめとするボランティア約600人が、大会運営に協力した。
今回は、京都・福岡県・愛知県など、道内外から過去最多の3,507人が参加。ゲストランナーとして、エリック・ワイナイナさんを招き、市内小中学生のエントリーも、一昨年は65人、昨年が235人、今年は330人と大幅に増加。会場は例年よりも多くの人々で賑わい、それぞれの目標タイムに向けて懸命に走った。
大会に先立ち、小樽商科大学応援団による演舞、8:30からの開会式では、ワイナイナさんが紹介され、「調子の悪い人は無理しないで、元気な人は、楽しみ・苦しみ、限界のところまでベスト出るように頑張ってください」と激励した。
ハーフ(21.0975km)・2km・5km・10kmの4種目で、小学生(3~6年)・中学生・35歳未満・35歳~50歳未満・50歳以上・60歳以上の年代別男女に分かれている。
ワイナイナさんはハーフに出場し、一番後ろから選手を励ましながらマラソンを楽しみ、運河周辺のマラソンコース沿道には、家族や友人を応援する人々が取り囲み、「頑張れ!」と声援を贈った。
2kmに出場した銭函小学校5年の中村琉聖君は、「2回目の出場で、記録が悪かったが、記念大会に出られ良かった。来年も頑張りたい」と話した。
中学男子5kmに出場した潮見台中学校3年の小山偉士君は、小学生から6回目の出場。18分53秒で3位の好成績を収め、「陸上部で800mの選手。今日は、入賞目指してきたので嬉しい」と話し、母親は、「日々の努力や上位になりたいと思う強い気持ちが大切」と話した。
中学女子5kmでは、1・2位共に新記録。1位と1秒差の18分20秒で2位の北海道教育大学付属札幌中学校1年の始関千華さんは、陸上部がないため父親と練習に励んでいる、「1位の人について走った。良いタイムが出て嬉しい。来年も挑戦したい」と喜んでいた。
小樽骨髄バンク推進会(本間裕子代表)は、北洋銀行小樽中央支店や札幌の支店の職員等約25名で、骨髄バンクに協力を求める襷をかけてPRしながら走っていた。
ゴールには、小樽あんかけ焼そばや小樽観光協会の物販テントが並び、参加者全員にきのこ汁が振舞われた。お楽しみ抽選会や道外からの参加選手には「遠来賞」をプレゼントし、完走者全員に「完走証」を配布した。
完走者全員の記録は、6月20日(水)以降、アイ・サム社の「北海道スポーツコミュニケーション」の「おたる運河ロードレース大会」に掲載される。