警備艦コーラルと巡視船えさん 一般公開に362名!

 第一管区海上保安本部(岩崎俊一本部長)とロシア・サハリン州国境警備局(セルゲイ・クドリャショフ局長)の合同訓練が、6月6日(水)に行われた。
coral.jpg 7日(木)9:30から、小樽港第3号埠頭に停泊中で訓練に参加したロシア国境警備艦コーラル(630トン)と、巡視船えさん(1,500トン・菊地元船長)の一般公開が行われ、予定時間前から列ができるほどの人気だった。
 埠頭では、同局職員による演奏会が行われ、見物客を楽しませ歓迎ムードを高めた。公開には、市内外から362名が訪れ、憧れの船舶を楽しんだ。
 22460型2等国境警備艦KORALL(コーラル)は、ルビン級の最新警備艦。総トン数715トン・全長62.45m・全幅11.5m・喫水2.91m・最高速力30ノット・乗組員28名。ディーゼルエンジン4基搭載で、12.5mm機関砲や小型でもヘリポートがある。ステルス性を取り入れ、レーダー等のセンサーから探知され難い構造となっている。日本へは初寄港となる。
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 巡視船えさん(小樽海上保安部)は、三菱重工株式会社下関造船所で建造され、2016(平成28)年10月に、旧えさんの後継船として小樽に就役。くにがみ型PL12巡視船。総トン数約1,500トン・全長約96.0m・幅約11.5m。25ノット以上に速力を上げ、大幅に操縦性能をアップさせ、救難体制の強化を図った。
 同埠頭入口で受付を済ませると、奥にコーラル、手前にえさんが停泊。同局職員によるロシア音楽の歌と演奏が響く中、両船は、国際信号旗(船の通信に使用する旗)を掲揚する「満船飾」を船体にたなびかせ出迎えた。
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 コーラル前には長蛇の列ができ、25名ずつに制限したため、入船に20分ほど待ち時間が生じていた。乗組員の食堂や部屋も公開、船橋(ブリッジ)は公開したが撮影はできなかった。
 えさん前には、海上保安庁イメージマスコット「うみまる」もかけつけ、乗組員が利用する第1公室や第2公室・調理室・居住スペースなど公開された。
 操舵室の後方にはOIC(Operation Information Center)室が配置され、通信区画や武器管制区画を設置。30mm多銃身機銃、遠隔放水銃についても説明があった。最新鋭の機材を搭載し、ヘリコプターの離着陸も可能となった。
 一番乗りした札幌在住の男性は、「レーダーに反射しにくい新型。楽しませてもらった」と満足していた。
 第一管区海上保安本部
 小樽海上保安部
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